「イカタコウイルス」と呼ばれるコンピューターウイルスを作成し、感染したパソコンのデータを破損させたとして会社員の男が逮捕されました。音楽ファイルや動画ファイルに偽装されたこのウイルスは、開くとハードディスクに保存されたすべてのデータをタコやイカなどの画像に書き換えてしまう悪質なものでした。
大阪・泉佐野市の中辻正人容疑者(27)は、音楽ファイルを装ったウイルスをファイル共有ソフト「ウィニー」で公開し、北海道に住む37歳の男性のパソコンを感染させてデータを破損させた疑いが持たれています。このウイルスは、感染するとハードディスクに保存された文書や画像などのデータをイカやタコなどの画像に書き換えてしまうことから、「イカタコウイルス」と呼ばれていました。
トレンドマイクロ社・内田大介氏:「かなり高度なスキルであったり、知識を持った人が作ったのではないかと考えられます。一般的なスキルだけではちょっと難しいところがあると思います」
警視庁の調べに対して、中辻容疑者は「自分のプログラミング能力が高まっているか確かめたかった」と容疑を認めています。中辻容疑者は、別のウイルス作成事件で逮捕・起訴されて執行猶予中でした。