ミュンヘン五輪襲撃:首謀者とされるオデー氏が死去

2010年7月3日 21時46分 更新:7月3日 22時2分

 【カイロ支局】1972年のドイツ・ミュンヘン五輪で、イスラエル選手団宿舎がパレスチナの武装集団「黒い9月」に襲撃され、選手、役員の計11人が殺害された事件で、襲撃の首謀者とされるモハメッド・オデー氏(73)が3日、滞在先のシリアの首都ダマスカスで病死した。AP通信がオデー氏の娘の話として伝えた。

 AP通信によると、アブ・ダウードの別名で知られるオデー氏はエルサレム生まれ。事件後は東欧、レバノン、ヨルダンなどに潜伏していた。襲撃の実行グループには加わらなかったが、99年に出版された自伝で襲撃を企画して実行犯をドイツに送り込んだことを告白。イスラエル政府から同年、帰国を禁止された後はシリアに滞在していた。

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