2010年7月3日 20時24分 更新:7月4日 9時13分
日本郵政グループの郵便事業会社は3日、宅配便「ゆうパック」の集配で遅れが相次いでいることを明らかにした。日本通運の宅配便事業だった「ペリカン便」を1日に継承し、取扱量が急増して現場が混乱しているため。
郵便事業会社によると、集配の遅れが増え始めたのは2日から。集めた荷物を配送先別に選別する支店や中継局がトラックで混雑したり、ペリカン便を扱っていた従業員がゆうパックの作業手順に不慣れなどの理由で、集配が数時間から1日程度遅れているという。人員配置の見直しや配送トラックを増やして正常化を目指す。
ペリカン便を吸収したゆうパックは、取扱窓口を倍増させ、配達時間帯も5区分から6区分に細分化するなどのサービス向上で、ヤマト運輸と佐川急便の2強を追うとしている。【望月麻紀】