口蹄疫:青森県が宮崎県支援 基幹種牛の冷凍精液提供へ

2010年7月2日 20時45分 更新:7月2日 22時29分

青森県基幹種牛「第1花国」=県産業技術センター畜産研究所提供
青森県基幹種牛「第1花国」=県産業技術センター畜産研究所提供

 宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で、青森県の三村申吾知事は2日、県の基幹種牛「第1花国」の冷凍精液100本を宮崎県に無償提供して支援する考えを明らかにした。1日に宮崎県の東国原英夫知事に伝え感謝されたという。

 青森県畜産課によると、両県は07年、畜産振興のために冷凍精液を100本ずつ交換。青森は02年の「全国和牛能力共進会」で東日本1位になり「東の横綱」と呼ばれた「第1花国」の精液を提供。宮崎県はスーパー種牛「安平」の精液を提供した。青森県内では「安平」の血をひく種牛が順調に育ち、雌牛も約1000頭いる。「第1花国」は昨年4月に死んだが、現在も精液9万本を冷凍保存している。

 宮崎県では「安平」や、「第1花国」の子で将来のエース候補とされた種牛などが殺処分された。青森県畜産課の中村孝次課長は「青森県の畜産改良に貢献した宮崎県の力になりたい」と話している。【矢澤秀範】

top
文字サイズ変更
この記事を印刷

PR情報

アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

注目ブランド