2010年7月1日 20時3分
1日の東京株式市場は、前日の米株価急落や円高を懸念して、日経平均株価が大幅続落し、終値は前日比191円04銭安の9191円60銭と2日連続で年初来安値を更新した。9200円割れは、ドバイショックに襲われた昨年11月末以来。5営業日連続の下落で、下げ幅は一時230円を超えた。
東証株価指数(TOPIX)は前日比13.03ポイント安の828.39。
この日発表された中国の経済指標が市場予想を下回り、米中経済の先行き懸念が強まった。外国為替市場で円高が進行したことから、トヨタ自動車やパナソニックなど輸出企業が相次いで年初来安値を更新した。市場では「9000円まで下げる可能性がある」(みずほ証券の瀬川剛氏)との指摘も出ている。
1日の東京外国為替市場は、円相場が一時、1ドル=88円08銭と5月6日以来約2カ月ぶりの円高水準をつけた。午後5時時点は前日比22銭円高・ドル安の1ドル=88円43~45銭。【田所柳子、伊藤絵理子】