口蹄疫:宮崎県の非常事態宣言一部解除 東国原知事が発表

2010年7月1日 12時29分 更新:7月1日 23時41分

非常事態宣言の一部解除を説明する東国原知事=宮崎県庁で2010年7月1日午後0時13分、川上珠実撮影
非常事態宣言の一部解除を説明する東国原知事=宮崎県庁で2010年7月1日午後0時13分、川上珠実撮影

 宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で、東国原英夫知事は1日、県内全域に呼び掛けた非常事態宣言のうちイベント・大会の開催延期について、家畜の移動制限区域(発生地から10キロ圏内)を除いて解除すると発表した。対象家畜の殺処分・埋却が終わり、終息への見通しが立ったとの判断。口蹄疫禍の打撃は観光・商工業などにも及んでおり、県は今後、復興支援を本格化させる。

 感染拡大阻止のため、県は5月18日以降、発生自治体と周辺地域の県民に対し不要不急の外出自粛などを呼び掛け、県内全域でイベントや大会、集会の延期を求めていた。

 同県内では感染したり、ワクチン接種を受けた家畜27万6049頭の殺処分・埋却が6月30日で終了。新たな発生も6月18日の291例目を最後に途絶えており、県は感染が終息に向かっているとの判断を固めた。

 また、国内最大級の畜産都市・都城市や隣接の鹿児島県曽於市では2日午前0時に移動・搬出制限区域を解除。このまま新たな感染疑い例が出なければ、宮崎県内全域でも16日午前0時に制限を解除する。【石田宗久】

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