2010年6月9日 20時9分 更新:6月9日 20時11分
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9日、小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還に向けた最後の軌道修正を実施し成功した。小惑星イトカワの試料が含まれている可能性があるカプセルは13日深夜(日本時間)、オーストラリア南部・ウーメラ砂漠内の目標地域(百数十キロ×数十キロ)に落下する予定。
軌道修正は9日午後0時半、相模原市のJAXA管制室からはやぶさのイオンエンジンを噴射させ、約2時間半かけて目標の軌道に誘導した。川口淳一郎・はやぶさプロジェクトマネジャーは「このエンジンが『完走』できるとは正直思わなかった。特に(エンジン故障などトラブルが続いた)帰路は気持ちの休まる時がなかった」と話した。【奥野敦史】