2010年6月8日 19時45分
調査捕鯨船の船員が自宅へ送った宅配途中の鯨肉を青森市の運送会社から盗んだとして、窃盗罪などに問われた国際環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」メンバー、佐藤潤一(33)と鈴木徹(43)両被告の公判が8日、青森地裁(小川賢司裁判長)で結審した。検察側は「独善的な動機で、組織的で大胆な犯行」と各懲役1年6月を求刑、弁護側は「船員らの鯨肉横領を告発するための正当な行為」と無罪を主張した。判決は9月6日。
公判で弁護側は「処罰するのは『表現の自由』を定めた憲法などに反する」と主張、検察側は「表現の自由も絶対無制限に保障されたものではない」と反論した。【三股智子】