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◆第19回寛仁親王牌・G1 最終日(4日・前橋競輪場) 市田が涙の初栄冠。優勝賞金2690万円(副賞を含む)と「KEIRINグランプリ2010」(12月30日=東京・立川競輪場)の出場権をかけた決勝戦は4日、最終11Rで行われた。脇本雄の逃げを最終ホームで番手まくりした村上義を、市田佳寿浩(34)=福井=がゴール前で捕らえG1初制覇。福井県からのG1タイトルホルダーは初。2着には村上義が残り、近畿の勢いが再加速した。内を突いた武田豊は3着。二手に分かれ、戦い方が注目された福島勢は渡辺一が4着、新田祐は後方に置かれ8着に終わった。
あふれ出る涙が止まらない。タオルで何度ぬぐっても涙がほおを伝う。デビューから15年。「取れたときは今までのことが、短かったような気分」と市田は喜びをグッとかみしめた。
近畿勢の結束力が際立った。「緊張で押しつぶされそうだったが、自分の仕事はできた」新鋭の脇本。別線勢に付け入るスキを全く与えない2周半先行で役目を果たすと、あとは2番手から最終2角で発進した村上義との一騎打ちだった。初めてG1決勝に乗った1998年青森「全日本選抜(7着)」から9度目の挑戦。大会初制覇を飾るとともに、栄誉ある福井県初のG1ウイナーに輝いた。
寛仁親王殿下に賜杯を手渡されると「ここに立てるのは僕だけ。自分がカッコイイと思った。格別の表彰台でした」と、このときばかりは最高の笑顔を見せた。村上も「この展開で市田に差されたのは足の差です。市田はデビューから苦楽を共にした弟みたいな存在だし、この場にいられたことが幸せ」と後輩をたたえた。
06年7月・函館G2「サマーナイトフェスティバル」を制覇。前々に攻める自在型を確立し、G1制覇は時間の問題のはずだった。が、その後は落車が多い選手、体調の浮き沈みが激しいとレッテルを張られ、特別戦線から遠のいていた。
復活の予兆があったのは、昨年8月の大垣G1「全日本選抜」の準V。山崎芳のまくり追い込みに屈し、あと一歩で逃したが、準決、決勝と村上博を従えての前回りを選択。手応えを十分すぎるほど感じとっていた。そして何よりも大きかったのが、村上義の存在。ともに下降線をたどったときも「二人で近畿を復活させる」を合言葉に牙を研いできた成果が報われた。
これで念願のグランプリ初出場も決定。年末の「グランプリ2010」では村上兄弟と近畿SS3人衆で臨む。「G1で優勝できたけど、まだまだ通過点と思ってますから。これからも波(好不調)をなくし、この先のG1、GPを目標に頑張ります」。福井のシンボルである不死鳥のように、市田はさらに大きく羽ばたく。
◆市田 佳寿浩(いちだ・かずひろ)1975年7月28日、福井・春江町(現在は坂井市春江町)生まれ。34歳。春江工高卒。76期在校成績は1着73回で1位。デビュー戦は1995年8月松阪(〈1〉〈2〉《1》)。G2は06年函館「サマーナイトフェスティバル」、今年2月玉野「西王座戦」を制覇。1205戦355勝。通算獲得賞金は6億5185万3976円。175センチ、81キロ、太もも64センチ。血液型A。
(2010年7月5日06時01分 スポーツ報知)
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