脇本雄、逃げ切りで初のＧ１決勝…寛仁親王牌

　◆第１９回寛仁親王牌・Ｇ１　３日目（３日・前橋競輪場）　村上義が、近畿の勢いを再加速―。決勝戦は最終日の４日、優勝賞金２６９０万円（副賞を含む）と「ＫＥＩＲＩＮグランプリ２０１０」（１２月３０日＝東京・立川競輪場）の出場権をかけ、準決勝を勝ち上がったベスト９で争われる。高松宮記念杯で関東勢に奪われたタイトル争いを、村上義弘（３５）＝京都＝が市田佳、脇本雄とガッチリ結束して奪還を目指す。福島４人は、新田祐―伏見俊と、渡辺一―山崎芳の二手に分かれ勝負。細切れの戦いで、武田豊にもチャンスが大きく膨れ上がった。

　脇本雄は後続が落車するアクシデントがあったとはいえ、準決勝も逃げ切り勝ち。Ｇ１初出場ながら、ついに決勝戦まで登り詰めた。「４日間先行してアピールするつもりだったけど、決勝進出とは…。夢にも思っていませんでした」とレース後は感極まるシーンも。だが、そのファイナルでは村上義―市田佳が付くことになり、責任はさらに重大に。「後ろ２人がＳ班だから、普段どおり走れるかな…」と早くも緊張していた。