口てい疫の感染ルートの解明に役立てるよう、感染が集中した宮崎県川南町の農家が国や県の担当者に地元での聞き取りなどを求め、3日、この要望に応じて調査が行われました。
この調査は、国や宮崎県が、口てい疫の感染ルートの解明を進めるなかで、地元の畜産農家などから「周辺での聞き取りが不十分だ」という声が上がっていることを受けて行われたものです。3日は、農家や獣医師15人が感染が集中した川南町内の公民館に集まり、国や県の担当者に口てい疫が発生した当時の家畜や人の移動の状況などについて説明しました。専門家などでつくる国のチームは、宮崎県内に口てい疫のウイルスが入ったのは1例目の感染が見つかった4月20日よりも1か月ほど前だったという見解を示していますが、3日の聞き取りでは農家の側から、さらに徹底した調査を求める意見が出ていました。これについて、農林水産省動物衛生課の川田良浩課長補佐は「今回の聞き取りを含め、必要な内容は、これからまとめる予定の中間報告に生かしたい」と話しています。