熱海の老舗温泉旅館“仰天”萌えサービスの中身とは

2010.07.14


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 生身の女性にアプローチできない“草食系男子”が増殖するなか、熱海の老舗温泉旅館が今月10日から信じがたいサービスをスタートさせた。恋愛ゲームソフト内の美少女キャラクターと“同伴”で熱海を旅行する男性客に対し、布団を「ペア」で敷いてくれるというサービスだ。ゲーム機を携えた男1人の“妄想旅行”にリアルなサービスを提供するという趣旨。この利用者が急増しているというから、さらにビックリだ。

 前代未聞のサービスを開始したのは、熱海の老舗旅館「大野屋」。予約時に「ラブプラス+」と告げると、男1人の宿泊でも布団を2組用意してくれるのだという。

 「ラブプラス+」は、大手ゲームソフトメーカーのコナミが発売しているニンテンドーDS用人気恋愛シミュレーションゲーム。そのゲーム内に、「“彼女”と熱海に小旅行する」というイベントが用意されている。

 「大野屋はゲーム内に実名で登場しており、ラブプラス+のファンにはよく知られた旅館です。秋葉原のゲームショップの店員が、ラブプラス+のキャラクターの等身大パネルを携えて実際に大野屋に宿泊したルポが公開されたこともあり、ファンの間では大野屋に泊まることが一気にブームになりました。今月10日には、ゲームに関連した『熱海ラブプラス+現象(まつり)キャンペーン』の記念式典が行われ、全国から約200人のラブプラサー(=ラブプラス+ユーザー)が集まりました。式典には、熱海市長も参加したほどです」(都内玩具店主)

 現在、大野屋の駐車場には、ゲーム中に登場する3人の美少女の名前を冠したラッピングバスが展示され、スタンプラリーも行われるなどラブプラス+一色の様相という。ただ、実際に2次元の“彼女”を同伴(=DS持参)した浴衣姿の男性が、喜々として2人分の布団に入り込む姿は、いかにも不気味。一体、翌朝の客室はどうなっているのか?

 「皆さん、非常にきれいに利用していただいております。基本は1泊朝食付きのプランですが、オプションで夕食のご用意も可能で、その場合にはメーンのおかずをほぼ2人分用意するようにしています。これまで自主的にサービスしておりましたが、口コミで問い合わせが急増したことから正式にホームページで告知しました」(大野屋の大野篤郎専務)

 料金は1泊朝食付きで7月中は1万4000円、8月は1万6800円。近畿日本ツーリストでは、「カノジョと過ごす初めての夏休み」と題して、大野屋を利用する1泊2日バスツアー(3万9800円、オリジナルみやげ付き)も用意している。

 

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