長野市内の店舗でおやき作りを体験する長野商議所のモニターツアーの参加者。郷土食を軸にした体験型旅行を推進する |
長野商工会議所(長野市)は、郷土食を軸にした体験型観光の推進に乗り出す。北信地方の食品販売などの事業者やグループから、おやき作りやそば打ち、地域内の散策といった体験プログラムの企画を公募。これを基に観光のモデルコースを作成したり、パンフレットやホームページで紹介したりする。滞在地を起点に周辺各地を訪ねる「着地型旅行」を呼び込む狙いだ。
同商議所は2008年度、おやきのブランド化に着手。体験型の旅行に訪れる観光客と地元住民の交流を促し、おやきなど郷土食の魅力を伝えようと、今年6月に「信州郷土食ツーリズム委員会」を設置した。
食品作りや農産物の収穫、利き酒など「食」を中心に、地域を回ったり、伝統工芸、伝統芸能に触れたりするプログラムを31日まで募集。所要時間や料金を設定して同商議所に応募する。同委員会の委員らが内容を審査し、プログラムを組み合わせたモデルコースを設定。旅行会社に売り込むほか、年度内に作るパンフレットで紹介する。
同委員会の北村正博委員長は「口コミで評判が広がるような旅行を提案し、リピーターを増やしたい」としている。問い合わせは同商議所(電話026・227・2428)へ。