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参院選道選挙区 「格差4・73倍違憲」 札幌 無効求め男性提訴

(08/04 10:15)

パネルを掲げ、道内有権者の1票の価値は0・2票分と批判する原告代理人=3日、札幌市中央区の北海道司法記者クラブ

パネルを掲げ、道内有権者の1票の価値は0・2票分と批判する原告代理人=3日、札幌市中央区の北海道司法記者クラブ

 7月11日投開票の参院選道選挙区で、議員1人当たりの有権者数が最少の選挙区の4・73倍となり、「1票の格差」が生じたのは憲法違反だとして、札幌市西区の男性(36)が3日、道選挙区の選挙無効を求めて札幌高裁に提訴した。

 訴状によると、今回の参院選では、昨年9月現在で議員1人当たりの有権者数が最も少ない鳥取選挙区と比べ、道選挙区は神奈川(4・99倍)、大阪(4・85倍)の各選挙区に次ぐ格差が生じた。

 鳥取の有権者1人が持つ選挙権の価値を1票とすると、道内では1人が0・21票しか持っていない計算になる。

 原告代理人の弁護士グループは札幌を含む全国14の高裁と高裁支部のすべてで計15選挙区の選挙無効を求める訴えを起こす予定で、東京など9カ所で提訴済み。公選法は、選挙の効力に関する訴訟の一審は高裁と定めている。

 札幌高裁によると、参院選道選挙区の1票の格差をめぐる提訴は2000年以降初めて。

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