大人の女性照準に、11月開業
四条烏丸「LAQUE」
NTT都市開発は3日、京都市下京区の四条烏丸北西角の旧UFJ銀行京都支店跡地で開発中の複合商業ビルの詳細を発表した。下層階が商業部分で、丸善書店(東京都)の文具専門店をはじめ、大人の女性向けの衣料や雑貨店など31店が入居。11月11日に開業する。
ビル名は「アーバンネット四条烏丸ビル」。地上7階、地下1階建てで、延べ約1万7千平方メートル。商業部分は3階以下で、店舗面積は約3400平方メートルある。「LAQUE(ラクエ)四条烏丸」と名付けた。
3階には丸善書店が運営する文具専門店が入る。丸善としては、梶井基次郎の短編小説「檸檬(れもん)」にも描かれた京都河原町店(中京区)を2005年に閉店後、5年ぶりに京都で店を構えることになる。「京都は思い出があり、大切にしたい場所。書店出店は引き続き検討している」(経営企画室)としている。
ワコールの高級下着店「サルート バイ ワコール」など計18店が京都初出店。飲食店やドラッグストアも入る。4階以上は賃貸オフィスになる。
ラクエのメーンターゲットは20代後半以上の女性。周辺にはオフィスが多く、会社帰りの利用も想定する。商圏は20キロ圏内で、年間約300万人の来店を見込む。同社が運営する京都府内の商業施設は01年開業の新風館(同)に次いで2件目。
記者会見した同社の柳田優取締役関西支店長は「ビジネスの中心地の四条烏丸は商業の中心地としても脚光を集めている。ラクエと新風館を核に烏丸通のまちづくりに積極的にかかわりたい」と話した。
【 2010年08月04日 10時20分 】