秋葉忠利・広島市長
【マニラ=四倉幹木】「アジアのノーベル賞」として知られるマグサイサイ賞の今年の受賞者の1人に、広島市の秋葉忠利市長(67)が選ばれた。フィリピンのマグサイサイ財団が2日、発表した。
財団によると、秋葉市長は「信念と決意に満ちた指導力をもって、世界的に続いてきた運動を率い、市民を動かし、各国政府に圧力をかけ、核戦争の危険のない世界をつくるという政治的な意思を築いた」とされた。ほかにバングラデシュや中国、フィリピンから6人が受賞した。
フィリピンのマグサイサイ元大統領にちなんだ同賞は1957年に創設され、社会に貢献したアジアの個人や団体に毎年、贈られている。
日本人ではこれまでに、アフガニスタンでの難民救済や復興に尽くしたNGO「ペシャワール会」の中村哲代表や緒方貞子・国際協力機構理事長らが受賞している。授賞式は31日にマニラで行われる。