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元祖振り付け師として知られ、1998年長野五輪でタラ・リピンスキー(米国)を優勝させたサンドラ・ベジック(カナダ)。一時期はアイスショーや専属のテレビのコメンティターなどの仕事をこなしていたが、最近また小塚崇彦のエキシビションナンバーを手掛けるなど、少しずつ表舞台に復帰し始めている。長野五輪後、彼女は離婚し、心に少し傷を残した形で仕事をしていると聞くが…。幸せな奥さまとして心に余裕を持って仕事をしていたころとはまた違う魅力の作品を、今後は発表していくのかもしれない。
もう一人、日本選手の振付けを頼みたかったのだが、なかなか叶わなかったコリオグラファーが、サラ・カワハラ(カナダ)だ。彼女も長野五輪以前から活躍していた人で、私がよく覚えているのは94年リレハンメル五輪でのルー・チェン(中国)に振付けた「風の谷のナウシカ」。アジアの音楽とルー・チェンの雰囲気がぴったりあっていて、曲のデリケートさを捉えて動きに移し替えることのできる、素晴らしい才能の持ち主だと感じた。
彼女はナンシー・ケリガンやクリスティ・ヤマグチ(ともに米国)など、女子のチャンピオンの作品を多く手掛けていたため、日本の女子選手も見てもらったらどんなに素晴らしいだろう、誰を見てもらおうか…などと思ったものだ。
しかし、サラ・カワハラもとても忙しい人で、選手の振付けだけでなく、スターズオンアイスのプロデュースなどで大忙し。02年にはソルトレークシティー五輪の開会式や閉会式の演出を担当したことで大きな評価を得ている。結局、彼女にも日本の選手を見てもらう夢は叶わず、日本人でサラ・カワハラの作品を滑ったことがあるスケーターは、プロになってからの佐藤有香くらいだろう。
そんな調子で、今から10年以上前。フィギュア後進国だった日本の選手は、当時の超売れっ子振付師になかなか見てもらえない…。そんな不遇な時代も、確かにあったのだ。(続く)
(2010年6月15日12時58分 スポーツ報知)
1946年7月4日、東京都生まれ。立大卒。選手時代はシングルとアイスダンスで活躍し、全日本選手権ダンス部門2連覇。現役引退後は日本スケート連盟で選手強化を手掛け、長野五輪からトリノ五輪までフィギュア強化部長を歴任。また、国際審判員とレフェリー資格を持ち、五輪をはじめ多くの国際試合でレフェリー&ジャッジも務める。
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