「近代建築に見る大阪の百貨店とくらし」をテーマにした上映とシンポジウムが8月2日午後6時半、大阪市北区天神橋6の市住まい情報センターで開かれる。
建築家・鈴木禎次が設計した昭和初期の建築「高島屋東別館」(大阪市浪速区日本橋)の通常非公開の内部の映像や戦前の大阪の百貨店をめぐる状況などを編集した「関西の歴史建築 高島屋東別館(旧松坂屋大阪店)」が上映される。この建物は松坂屋の店舗として開店したがその後高島屋が買い取り、現在は事務所や高島屋史料館などとして使われている。装飾が控えめで風格があり、内部は店舗だった当時の構造が残っている。
シンポジウムは大阪歴史博物館の学芸員、酒井一光さんや高島屋史料館副館長の広田元さんらが大阪の百貨店建築や文化について語る。申し込み問い合わせは大阪府建築士会(06・6947・1961)。空席があれば当日参加も可能。参加費1000円。【手塚さや香】
毎日新聞 2010年7月29日 地方版