日本ハムに連勝、にこやかにナインを迎える岡田監督(右から2人目)(撮影・浜畑利郎)
「オリックス5-1日本ハム」(28日、スカイ)
天は我が軍に味方しとるんよ‐。「きょうは、絶!対!に、やらなアカン!」。夕方に降り始めた強雨をにらみつけたオリックス・岡田監督の気迫が天に通じたか、連勝モードに水をさされることなく開催された試合に、ナインの士気も高かった。
今季初5連勝を決めた岡田監督は言った。
「そらもう、みんなの気持ちよ。集中力やろ」
コンディションが悪いグラウンドで、これでもかと守備で好プレーが連発した。初回に右翼起用された森山が、森本の右中間への飛球をダイビング捕球したのが始まりだ。五回は大野の鋭いライナーを二塁・後藤が横っ跳びで好捕。六回1死一塁からも後藤が、森本の中前に抜けるかに見えた打球に追いつき、二ゴロ併殺に仕留めた。
全員野球で先発近藤をもり立て、リズムのいい投球が、また好プレーを呼んでの快勝だ。記録にはないが、ぬかるみの中で、好捕と呼べるプレーは7つあった。
試合後、試合前の気迫発言を聞かれた指揮官は「まあ雨でもやるつもりいうか、やれるアレやったしな」。古代中国の軍師は、天気を読み、それを逆手に予言めいた言葉で士気を高めたとされるが…。“お天気博士”でならす岡田監督も、アメダスを武器に、士気高揚を狙ったのだろうか。
「もう1試合、1試合やからな」。最後は勝利の決めゼリフで、満足そうに会見を締めた。
(2010年7月28日)