関西空港に25日に到着し、入国審査中に逃亡して急死したベルギー国籍の男性(55)について、大阪府警は29日、司法解剖で尿から覚せい剤と睡眠剤の成分が検出されたと発表した。胃と腸からは透明ラップに包まれた多数の異物も見つかった。府警は覚せい剤をのみ込んで密輸しようとし、覚せい剤が体内で漏れた可能性もあるとみている。解剖の結果、死因は外部からの傷害によるものではないことが確認された。引き続き死因の特定を進める。
関西空港署によると、男性はドバイ経由でガーナから到着して入国審査を受けている際、いきなり逃亡を図り、職員らに取り押さえられたところ動かなくなり、搬送先の病院で死亡が確認された。