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名ばかり高齢者続出…日本の平均寿命、実はインチキ!?
都内最高齢とされている113歳の女性まで所在不明ということが分かり、「名ばかり高齢者」がその辺にゴロゴロいることが露呈しつつある。日本は長寿国として知られ、特に女性は世界一だが、ちょっと待ってほしい。“架空”のお年寄りを除いて計算し直したら、正確な平均寿命はもっと低かったりして!?(夕刊フジ)
都内では足立区の「111歳男性」がミイラ化遺体で見つかった事件が明るみに出たばかり。113歳の古谷ふささんの長女(79)は「母とは1985年から会っていない」と言う。85年といえば阪神が日本一になった年で、もはや遠い昔だ。
タイミングよく(?)先月下旬、厚生労働省は2009年の日本人の平均寿命を発表した。男性79・59歳、女性86・44歳と、ともに4年連続で過去最高を更新。女性は25年連続の世界一で、男性も5位と上位をキープしている。
女性は2位が香港(86・1歳)、3位はフランス(84・5歳)。男性の1位はカタール(81歳)、2位香港(79・8歳)、3位はアイスランドとスイスが79・7歳で並んだ。
ただ日本の場合、100歳以上の超高齢者が相次いで「名ばかり高齢者」だったことが発覚しただけに、今回の数字は素直に受け入れられない。今回の一件を受けて各自治体が調査を進めれば、平均寿命が下がる可能性もある。実際、「100歳以上のお年寄りを写真撮影する企画で各戸を回ったが、親族に断られたり本人が住んでいない事例が非常に多かった」(フリーライター)との証言もある。
平均寿命を発表するのが厚労省というのも、斜に構えて見たくなる。外局の社会保険庁(現・日本年金機構)では職員による台帳の改ざんが大量発覚した“前科”があるからだ。
今回、113歳の女性が住民登録する杉並区には、100歳以上の高齢者が約250人もいるという。もちろん、全国にも100歳以上の高齢者は多数いる。今後、さらに「名ばかり高齢者」が増えれば…。世界の長寿記録で2位に甘んじる香港にとっても、気になるニュースだろう。