バンダイナムコゲームスは、プレイステーション3用ソフト『テイルズ オブ グレイセス エフ』を発表した。こういった完全版商法はゲーム業界を盛り上げるという意味では疑問が残る。
『テイルズ オブ グレイセス』は昨年12月にWiiで発売されたロールプレイングゲーム。それが早くもPS3へ追加要素を加えて移植されるという。今現在わかってるものでは本編終了後の後日談が新たに収録されており、Wiiでプレイしたユーザーにも気になる要素だと言えよう。発売は2010年冬予定で価格は未定とされているが、わずか1年ほどで要素を追加したよく言われる「完全版」を出すメーカーの姿勢に、疑問を感じるユーザーも多い。
同シリーズの完全版と言えば、2008年にXbox 360用として発売された「テイルズ オブ ヴェスペリア」を思い出す人も多いことだろう。さらにさかのぼれば2003年にゲームキューブで発売された「テイルズ オブ シンフォニア」もある。これらはその後それぞれ約1年ほどでプレイステーション3とプレイステーション2で追加要素を加えたものが発売されている。
Wiiを持っていないPS3ユーザーなら朗報だが、Wii版を買ったユーザーだとどうだろうか。わずか1年で追加要素のあるものが発売されるのであれば、最初からそっちを出して欲しいと思うのが当然だ。確かに1年先に遊べるという利点はあるものの、それは後に完全版が出るかどうか知らせた上でユーザー側に選択肢を与えなければお得でも何でもない。こういった販売方法はゲームソフトの買い控えにも繋がるのではと危惧するユーザーもいる。今後テイルズのみではなく、ゲームソフト全体の買い控えが起こらなければ良いが…。
(TechinsightJapan編集部 林 裕之)
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