NHK島根県のニュース　松江放送局

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最後の竹島出漁の記録を寄贈

昭和２９年に、日本人として最後に、竹島に上陸して漁を行った隠岐の島町の漁業者の男性の手記と写真が、３日、遺族から島根県に贈られました。
隠岐の島町の久見漁業協同組合の組合長を務めた故・脇田　敏さんの長男の和彦さんが隠岐の島町役場で、県の担当者に脇田さんの手記と写真を手渡しました。寄贈されたのは、昭和２９年の５月に、当時、久見漁協の組合長だった脇田さんと仲間の漁業者が、県の職員と一緒に竹島に上陸して行った漁の記録と、漁の写真３３枚です。漁は、韓国が昭和２７年に竹島の領有権を主張したことから、島根県があらためて竹島の領有権を主張するため、脇田さんらに依頼して行われたということです。手記には、海上保安部の巡視船５隻に護衛されながら、竹島に向かったことや、わかめが太くて長かったことなど竹島周辺の豊富な水産資源について書かれています。
韓国は、この漁が行われた翌月に、竹島に警備兵を常駐させたため結果的に、これが、日本人としては最後の、竹島に上陸して行った漁となりました。
県の竹島問題研究顧問の杉原隆さんは、「韓国が領有権を主張した直後の竹島の様子を知ることが出来る一級品の資料だ」と高く評価していて、今後は県の竹島資料室に展示されることになっています。

08月04日　09時29分

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