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室内だけでなく玄関ドアにも細工 殺人容疑で母再逮捕へ 2幼児遺棄

8月4日7時55分配信 産経新聞

室内だけでなく玄関ドアにも細工 殺人容疑で母再逮捕へ 2幼児遺棄
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幼い姉弟2人が置き去りにされ、遺体で見つかったマンション。玄関前には、2児を思い花束や飲み物のペットボトルが供えられていた=2日午前8時27分、大阪市西区(竹川禎一郎撮影)(写真:産経新聞)
 大阪市西区のワンルームマンションで幼い姉弟2人が母親に閉じこめられ、遺体で見つかった虐待事件で、大阪府警に死体遺棄容疑で逮捕された下村早苗容疑者(23)が、2人が脱出できないよう居室の室内ドアだけでなく、玄関ドアにも細工した疑いがあることが3日、捜査関係者への取材で分かった。姉弟が二重に閉じこめられた状況などから、府警は、下村容疑者に未必の殺意があったと判断、自力で生きていけない小さな子供を置き去りにした不作為による殺人容疑での再逮捕に向け、詰めの捜査を急ぐ。

  “[フォト]幼児2人が見つかったマンションのベランダ

 捜査関係者によると、玄関ドアの内側に粘着テープの切れ端が付着しており、下村容疑者がドアガードとレバーに粘着テープを巻き付けるなど、子供たちがドアを開けて外へ出られないような細工をした疑いがあるという。

 供述によると、下村容疑者は6月下旬ごろ、居室から玄関へ通じる室内ドアにも外側から粘着テープを張り、長女、桜子ちゃん(3)と長男、楓ちゃん(1)を居室部分に閉じこめ、置き去りにして外出したことが判明。約1カ月後の7月29日に部屋へ戻り、2人の死亡を確認したにもかかわらず、放置して部屋を離れていた。

 下村容疑者は「ご飯をあげたり、お風呂に入れたりするのが嫌になり、子供なんかいなければよかったのにと思うようになった」と供述。「すべてから逃げ出したくなり、子供2人を残して部屋を出た。ご飯や水を与えなければ、小さな子供だけでは死んでしまうのは分かっていた」と述べていた。

 下村容疑者は昨年5月、元夫と離婚し、名古屋の託児所付き飲食店に勤務した後、今年1月ごろから大阪・ミナミの風俗店で働き、現場のマンションで子供2人と暮らしていた。

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最終更新:8月4日8時54分

産経新聞

 

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