2009年03月30日

簡単DIY−天井の追加断熱の勧め

09-0330.jpg 今日は簡単は簡単なのですが、慣れていないと少しと勝手の分からない作業です。

 我が家はごく普通の断熱、いわゆる省エネルギー仕様のレベルで、次世代省エネルギー仕様の高断熱高気密住宅ではありません。関西地方なので、夏は暑いのですが、つい2週間ほど前、あまり暑くならない内に我が家の屋根裏に上り、断熱材を敷き込んできました。

 今現在、厚み100mmのグラスウールが敷かれているのですが、その上にさらに厚み100mmのグラスウールを屋根面全面に敷き込み、数値の上では天井だけは次世代省エネルギー仕様の高断熱の部類になりました。

 新旧併せて、厚み200mmのグラスウールの天井断熱の完成です
 これで夏の暑さが少しでも和らぎ、冷房による光熱費が少なくなるとバンバンザイなのですが。。。

 方法は至って簡単。ホームセンターで売られている10K100mmのグラスウールを天井面に敷き詰めるだけです。


■写真1・・天井裏の状態
■写真2・・断熱材をとにかく、えっこらえっこら、天井裏に放り上げた状態
■写真3・・左が今回新しく入れた断熱材。右が既存の断熱材
■写真4・・既存の断熱材の上を、滑らしながら新しい断熱材を敷き込んでいきます。(なんでも良いのですが、棒状の押し込む道具は必要)
■写真5・・完成した状態
■写真6・・幅430mm、長さ2730mmの断熱材が14枚入って4980円。(反射アルミ箔無し)

 24坪の天井面をもつ我が家の場合は、約5袋で屋根裏全体に敷き込めますから、材料費はわずから約3万円です。これで夏の暑さが和らぎ、光熱費が少なくすめばものすごくお得です。


■作業の注意点
 建物の構造を知っていないと天井を踏み外す・・という事になりますから、少し注意が必要です。
.軸組工法の方は、天井裏に上り、幅10cm、高さ15cm以上の梁があれば、その上は人間が歩いても大丈夫です.
 しかし、天井を吊っている幅5cm程度、高さ5cm程度の天井下地の部分は歩けません。
.2X4工法の方は、間仕切り壁の上以外は歩かないようにしてください。なお、2X4の材を使った天井下地材の上は歩けませんが、2X6や、2X10の部材があればその上は歩けます。(もっとも幅が4cm程度しかないので、足場板などを敷かないとそのままでは歩けませんが。。)
.断熱材のカットは、普通のカッターがあれば簡単に切ることが出来ます。出来れば紙を切る事務用の歯の高さ1cm以下のタイプではなく、作業工作用の歯の高さ1.5cm内外のものが作業しやすいです。
.屋根裏の中に作業のためのに照明が必要ですが、裸電球1つ程度の明るさで十分です。
.屋根裏は思ったよりも暑いです。作業した当日はくもりのち晴れの天候でしたが、室温、外気温共に23℃ぐらいなのに、屋根裏はすでに30度になっており、少し作業をすると汗が出てきます。くもり又は、雨などの涼しい日にやりましょう。
.私は建物の構造自体に慣れているので半日程度で作業は片づきましたが、慣れていない方は様子を見ながら2.3日に分けてゆっくりと確実にされた方が良いかもしれません。
.屋根裏は狭いので常に腰をかがんだ状態で作業する必要があります。靴を履き、汚れても良い服装でしましょう。
.残念ですが勾配天井や3階建て住宅など、屋根裏に上れない構造の住宅では、この作業は出来ません。



 最近は寒い日が続いていたので朝晩はストーブをつけますが、今まで暖房をしても暖かい空気が上に抜けていた感じをもっていたのですが、断熱材を追加したおかげで天井付近に暖気がとどまっている感じがしています。夏になってみないと明確な効果のほどは分かりませんが、すでに効果は出ているように感じています。

 挑戦してみたい人は是非どうぞ。
 もっとも安上がりで恒久的な、省エネ対策ですよ。

 しかし、たった3万円の材料費で天井だけでも次世代省エネルギー仕様の断熱性能になるのですから、これから新築住宅を考えている方も、天井だけは是非断熱材を奮発してみてください。
 施工費を合わせても、せいぜい数万円のアップです。15万円.20万円かかるなんて言う業者はぼったくりの業者ですよ。
 自分でするのが自信が無い方は、リフォーム会社や便利屋さんに頼んでもそんなにかからないと思います。真夏の屋根からの暑さに閉口している方はお勧めかも知れません。(注:西日対策ではありません)
 注:上の価格の目安は天井面積24坪(80m2)で、10K厚み100mmの反射アルミ箔無しのグラスウールの場合です。




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posted by WM.Hori at 10:24| Comment(0) | TrackBack(0) |  ┣簡単DIY
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