応援に駆けつけた興国高時代の1学年後輩・井岡一翔(右)と記念撮影する仲村正男(中央)
「プロボクシング10回戦」(1日、IMPホール)
日本Sフェザー級4位の仲村正男(22)=仲里・ATSUMI=が加治木了太(大鵬)を8回TKOで下し、デビューから11戦連続KO勝利を飾った。持ち前の強打で圧倒し、6回以降は一方的な展開に。何度もロープ際で連打を浴びせ、8回に加治木陣営からタオルが投入された。
タフな2006年度の全日本新人王、加治木を打ちのめし、連続KO勝利を1つ伸ばした。日本での連続KO勝利記録は、元WBC世界Sライト級王者・浜田剛史らが持つ「15」。デビューからに限れば金井晶聡の「14」が最高で、記録が視界に入ってきた。それでも「特にKOは狙っていないし、記録も意識していない。KOを狙うとボクシングが崩れるので」ときっぱり。浮かれることなく、しっかりと足元を見つめている。
試合2週間前に中耳炎を患い、両耳の中を切ってウミを出した。39度の発熱で5日間寝込み、「練習できないのがつらかった。不安でした」。最大の試練を乗り越えた。「狙うは世界。まずは日本、東洋」。言葉に自信がみなぎった。
(2010年8月1日)