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水死だった日テレ取材班「バンキシャ」で強行入山か

日本テレビ記者らが遭難死した事故現場に向かう、埼玉県警の山岳救助隊員らを乗せた車両
日本テレビ記者らが遭難死した事故現場に向かう、埼玉県警の山岳救助隊員らを乗せた車両
Photo By 共同

 埼玉県秩父市の山中で発生したヘリコプター墜落現場を取材しようとして遭難死した日本テレビ記者北優路さん(30)とカメラマン川上順さん(43)の死因が、いずれも水死だったことが2日、秩父署の司法解剖で判明した。滑落など何らかのアクシデントに遭った後で水死したとみられる。地元関係者は2人が滝つぼに落ちた可能性を指摘している。

 2人を案内した山岳ガイドの水野隆信さん(33)によると、2人は同局の報道番組「真相報道 バンキシャ!」(日曜後6・00)のための取材で山に向かったようだ。入山した7月31日は土曜日。水野さんは川上さんに「土曜日(31日)に行かないとまずい」とガイドを依頼されたという。

 放送関係者は「編集作業などを考えると映像素材は前日までに欲しい」と説明。2人が水野さんの「危険だ」という助言を無視して再び入山したことについては「翌日(1日)のオンエアに間に合わせるために必死だったのでは」と指摘した。

 2人の死因は水死で、北さんは頭だけでなく胸や腕にも何かにぶつかったような軽い擦り傷や打撲があったことが判明。川上さんも頭や肩に打撲が見つかった。県警山岳救助隊の捜索に同行した地元男性(58)は「2人のうちのどちらかが滝をよじ登ろうとして足を滑らせて深い滝つぼに落ち、おぼれたのではないか。もう1人が助けようとして2人ともおぼれた可能性もある」と指摘。2人の遺体が見つかった現場付近には高さ3メートルの滝がある。

 2人は滝つぼのふちに胸まで水に漬かった状態で1日午前9時ごろに発見された。ズボンがずり下がり、Tシャツがはだけて腹部が露出していたという。北さんは両方の靴が脱げており、片方だけが約50メートル下流で見つかった。取材用のビデオカメラは見つかっておらず、撮影中に流された可能性もある。

 山岳救助隊などは2日朝、遭難状況などを調べるため、水野さんとともに現場へ向かったが、天候不良のため中止した。

 また、日本テレビの報道局内には2人の祭壇のようなものが置かれ、社員は次々とこの前で手を合わせた。

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