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辛坊治郎氏「年金減額で」9月末で読売テレビ退社

笑顔を交えながら読売テレビ退社への心境を語る辛坊治郎氏

◆ 政界進出も視野に!? ◆

 9月末で読売テレビを退社することが明らかになった元同局アナウンサーで現在は解説委員長を務める辛坊治郎氏(54)が3日、大阪市内で取材に応じた。この時期での退社の理由を「企業年金の規定が変わるので今辞めないと年金が減額されるんですよ」と説明。今後はシンクタンクの研究員になるというが、政界進出については含みを持たせる発言に終始した。

◆ 来春“番組卒業”にも一応のメド ◆

 人気番組「たかじんのそこまで言って委員会」(日曜後1・30)の司会を務め、平日の情報番組「朝生ワイド す・またん」(月−金前5・20)のメーンキャスターを担当するなど、絶頂期といえる中での退社。だが、辛坊氏は「30年前に入社したときから、55歳でやめることが目標だったんです」と“既定路線”だったことを強調した。

 本来は「55歳になる、来年の春まではやるつもりだった」ことも告白。半年間の前倒しとなった理由については「55歳から受給できる企業年金の社内制度が変わるので、9月30日までに辞めないと減額になるんですよ」と笑顔で説明した。

 今後はシンクタンクの研究員になるといい、フリーとなって他局の番組に出る考えはないことも明言。レギュラーを務める番組には当面、継続して出演するが「来年3月になれば、す・またんも1年ですから納得してくれるんじゃないですか」と“番組卒業”についてのメドも語った。

 周囲に「興味がある」と話している政界進出については「全くの白紙。視野に入れているかどうかと言えば入れている。ただ、それはノーベル賞も直木賞も同じです。これから何があるかは分からないじゃないですか」と明確な否定の言葉は口にしなかった。

 さらに、この日の「−す・またん」内でも退社について言及。「ニュースを読む人間がニュースになるくらい恥ずかしいことはない」と苦笑しつつ、視聴者からの「選挙に出ますか?」という質問には「出ません。将来は分かりませんけど」と含みを持たせた。

 辛坊氏については「橋下府知事が市長選に出馬し、辛坊氏が府知事選に出る構想があるようだ」と話す政界関係者もいる。市長の任期は来年12月、知事は再来年2月。関西の大物キャスターの今後の動向に、一層注目が集まりそうだ。

[ 2010年8月4日付 ]

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