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プロボクシング亀田3兄弟の長男・興毅(23)が2日、合宿先の京都・天橋立で父・史郎氏(45)の騒動について言及した。先の試合で制限されている控室へ出入りするなど父の動向に注目が集まる中、「試合のことで盛り上げてほしい」と報道陣に要望。ボクシングに集中していく姿勢を示した。
心の底からの訴えだった。日本三景のひとつに数えられる景勝地での早朝ロードワーク後。さわやかだった興毅の表情が、父の話題に及ぶと一変して厳しくなった。「オレらとは関係ない。試合のことで盛り上げてほしい」と声を絞り出すように要望した。
7月25日に大阪で行われたノンタイトル戦で、試合後に史郎氏が入室を禁止されている控室へ出入りしたことで騒ぎが再燃。9月25日にWBA世界フライ級王者の次男・大毅(21)が元王者で同6位の坂田健史(30)=協栄=との初防衛戦に挑むが、史郎氏の入場に関して主催の協栄ジム・金平桂一郎会長(45)が日本ボクシングコミッション(JBC)と話し合う意向を示し、史郎氏が会場の東京ビッグサイトへの入場を制限される可能性も浮上。試合の行方とともに、その動向に注目が集まっている。
大毅は父のことに関しては無言を貫いたが、その気持ちを代弁するかのように兄が力を込めて続けた。「(父の話題を)毎回、引き延ばすばっかり。ボクシングのことを伝えてほしい。3人兄弟、夢に向かって一生懸命やっているのやから」。大切な試合を控える弟を集中させたいという、長男としての責任感も見え隠れしていた。
◆最近の史郎氏 3月27日、興毅のWBC世界フライ級王座統一戦後、セコンドライセンス無期限停止中だった史郎氏が判定などをめぐり控室で試合役員に暴言を吐いた。JBCは史郎氏へライセンス取り消し処分を下し、控室や計量会場などJBCの管轄区域への立ち入りを制限する追加処分を発表。だが、史郎氏は7月25日に行われた大阪での興毅と大毅の試合の際、入室が禁止されている選手控室に出入り。JBCは亀田ジムから事情聴取し、厳重注意した。
(2010年8月3日10時17分 スポーツ報知)