西岡「タイソンの拳」でＶ５へ弾み…０９年ベストＫＯ賞

ＷＢＣ選出のベストＫＯ賞のトロフィーを披露する西岡

　プロボクシングＷＢＣ世界スーパーバンタム級王者・西岡利晃（３４）＝帝拳＝が２日、ＷＢＣの祭典「王者たちの夜」が行われた英国から成田空港着の航空機で帰国。日本人初受賞の「ＷＢＣ２００９年ベストＫＯ賞」で贈呈された伝説の元ヘビー級王者のマイク・タイソン（米国）の拳をかたどったトロフィーを披露した。「最強の拳」を手に、１０月２４日のＶ５戦（東京・両国国技館、報知新聞社後援）へ弾みをつける。

　ＫＯパンチャーの証しだ。西岡の利き手、２６・５センチの左の拳周りよりひと回り以上大きい原寸大のタイソンの拳。重さ５キロ以上の栄誉を眺め「この賞にふさわしい選手でいたい」と気を引き締めた。英国ではＶ５戦の相手となる同級１位レンドール・ムンロー（３０）＝英国＝と対面し「最高のコンディションで最高の試合をしよう」と王者らしく呼び掛けた。

　１２時間のフライトを終えたばかりにもかかわらず、東京・神楽坂のジムへ直行し約２時間練習。「相手はすべてをかけてくる。自分も強くなるために今もハードにやっている」とＫＯショーの準備に取りかかった。