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シンポジウム:湖東総合病院、医師不足深刻 救急外来求める声次々 /秋田

 医師不足が深刻なJA秋田厚生連湖東総合病院(八郎潟町)のあり方を周辺住民で議論するシンポジウムが7月29日、五城目町の五城館であった。高齢者の内科対応に重点化した県の存続計画の骨子に対し「救急外来は絶対に必要」との意見が相次いだ。

 参加住民は約100人。主催した「湖東病院を守る住民の会」の斉藤久治郎会長は冒頭のあいさつで「県の骨子案では病床が少なく救急外来も十分でない。単なるリハビリセンターかという疑念を抱かざるを得ない」と指摘した。

 住民5人のパネリストからは「人工透析を受けているが、医師が常勤から非常勤になり責任が不明確」「子供の熱が上がりやすい夜中に救急がないのは不安」などの声が上がり、集まった住民からも「家族が夜中に心臓発作を起こし秋田市まで救急搬送され、苦しんでいるのに同市の高速のインターチェンジまで26分かかった」「五城目町内には湖東病院まで20分以上かかる集落もある。秋田市はさらに遠い」などと、常時対応の救急外来が必要との意見が相次いだ。

 同病院によると、常勤医師は09年3月には21人いたが、今年4月に14人、6月には7人に減少。救急患者の受け入れは4月から、平日日中に対応できる医師がいる場合のみで、夜間と休日は秋田市内の病院まで患者を搬送している。外科外来は5月から中止した。

 県は5月、病院の改築支援のほか、入院機能を内科と整形外科系に特化し、救急は「在宅高齢者の慢性症状の急変対応を中心とする」との存続案の骨子を示した。【岡田悟】

毎日新聞 2010年8月3日 地方版

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