八潮市大曽根のパチンコ店「やすだ八潮店」で、客の新井政弘さん(37)=八潮市南川崎=が男に刃物で刺されて殺害された強盗殺人事件で、男が犯行の約30分前に入店し、遊技をせずに店内をうろついている姿が防犯カメラに映っていたことが、草加署捜査本部への取材で分かった。新井さんの妻(38)が景品交換所で換金する直前には、交換所が見える休憩スペースにいたことも判明。捜査本部はカメラの映像をさらに分析し、男の特定作業を進めている。
捜査本部によると、新井さんは午後7時ごろに入店。午後10時26分ごろに妻が景品を換金した。男が妻に刃物を突き付け、阻止しようとした新井さんともみ合いになったのは午後10時半ごろ。妻が持っていたショルダーバッグには現金約10万円が入っていたという。
午後10時以前に店内で撮影された映像には男の姿は映っていなかった。入店時男は手に何も持っておらず、休憩スペースには数分間いた姿が確認された。【飼手勇介、平川昌範】
毎日新聞 2010年8月2日 地方版