姜熙洛警察庁長が不満ぶちまける

「メディアに褒められるのはウサギの頭に角が生えるようなもの」

 姜熙洛(カン・ヒラク)警察庁長は2日、小学生女児に対する性的暴行事件など、相次ぐ凶悪犯罪に関連し、「警察のせいにばかりする社会的なムードが問題」と不満をぶつけた。

 姜警察庁長は同日午後、ソウル・南大門警察署で、先月30日に京畿道安山市内で小学生誘拐犯を検挙した警察関係者を特進任用し激励した後、「わたしは(警察)庁長として不満が実に多い」と切り出した。そして、「世界でも治安(維持)にたけている韓国警察が、これほどひどい扱いを受けているというのはアイロニー(皮肉)。メディアが『警察はよくやっている』と書くのを望むのは、ウサギの頭から角が生えるのを望むのと同じ」と言った。

 さらに、「米国では、親が子供に対し責任を持って管理するが、韓国はそうではない」と、子供に無関心な親にも苦言を呈した。そして、「(ソウルの若者の街)弘益大前のディスコなどでは麻薬なども多いが、こうした場所に自分の子供を連れて行き、何か問題が起きると、『警察が悪い』という。このような社会的ムードを正すべきだ」と批判した。

 20分間にわたり胸の内を吐露した姜警察庁長は「わたしたち(警察)が悪く言われるからと引き下がってはならない。全国民と共に社会の安全網構築を望む」と締めくくった。

キム・ヒョンウォン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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