(cache) 中国が日本国債投資を拡大 10年、既に1兆円超規模 - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 中国が日本国債投資を拡大 10年、既に1兆円超規模

     中国による日本国債への投資が急拡大していることが31日、財務省の統計などで分かった。欧州の財政不安などを背景に、膨張する外貨準備の運用先として、安定性が高い日本国債の割合を増したのが要因。日本政府は資金力が豊富な買い手として一定の評価をするが、緊急避難の一時的な動きの可能性もあるとみて、投資の意図や動向を慎重に見定めている。

     財務省によると、中国の対日証券投資は2010年1~5月だけで1兆2762億円を買い越した。半年足らずで、年次ベースで過去最高だった05年の2538億円を大きく上回る勢い。最新のデータである5月は、7352億円を買い越し、月ごとでは過去最高だった。内訳はほとんどが日本国債とみられ、満期が1年以内の短期債が大部分。

     中国外務省は「外貨準備運用の多元化戦略」(秦剛副報道局長)と説明。中国の国家外貨管理局は外貨準備の運用方針について「安全が最も重要な原則」と強調する。ユーロ資産に対する不安が強まったのを受け、「世界最強の安全資産」(市場関係者)である日本国債への投資が加速した。

     ただ、日本国債への高い関心がいつまで続くかは不透明だ。

      【共同通信】