【香港・共同】尖閣諸島(沖縄県石垣市、中国名・釣魚島)の中国領有権を主張し、同諸島への上陸を目指してたびたび抗議船を出航させてきた香港の団体「保釣行動委員会」は2日までに、保有していた抗議船を近く売却する方針を決めた。保釣委の陳妙徳主席が共同通信に明らかにした。
活動への関心の低下で寄付が集まらなくなったことによる資金難が理由。1996年の設立以来、抗議船による活動を柱に据えてきた保釣委にとって重大な転機となる。台湾などの同様の団体にも影響を与えそうだ。
毎日新聞 2010年8月3日 東京朝刊