113歳で「都内最高齢」とされていた東京都杉並区の古谷ふささんの所在がわからなくなっている問題で、区は3日午前、71歳とされる古谷さんの次男も千葉県市川市の住民登録地に住んでいないことがわかったと発表した。また、次女(74)は区の電話での調査に対し「この50年ほど、母や姉、弟と連絡を取っていない」と話したという。
区によると、次男の住民登録地を区職員が2日夜に訪ねたところ、住民票に記載のあるアパートはすでに取り壊され、更地になっていた。次男は戸籍上、1981年から市川市に住み始めたことになっているが、市も次男の所在は確認できないという。
また、区が次女に2日夜に電話したところ、次女本人が電話口に出て「母の居住の状況は知らない。この件にはかかわりたくない」などと話したという。次女は都内でひとり暮らしをしているという。
田中良区長は会見で、「関係機関と協力し、古谷さんの所在を一刻も早く確認できるよう努めたい」と話した。
古谷さんの所在不明は、先月末、111歳で都内男性最高齢とされた足立区の男性とみられる遺体が見つかる事件があったことから、杉並区が、古谷さんの所在を調べる中で発覚した。