流出原油量は7億8千万リットル 米科学者が発表、史上最大【ワシントン共同】米エネルギー省などの科学者チームは2日、メキシコ湾で4月20日に発生した原油掘削基地爆発事故による流出原油量が、約490万バレル(約7億8千万リットル)に達するとの推定値を発表した。うち約80万バレル(約1億3千万リットル)は、流出と同時に回収されたという。 米紙ワシントン・ポストによると、事故による流出量としてはこれまで1979年にメキシコ湾で記録された約5億2千万リットルが史上最大で、今回の流出量はこれを大きく上回ることになる。 チームは流出事故対策を指揮するアレン元沿岸警備隊司令官の委託を受け、鮮明なビデオ映像や原油の噴出圧力などに基づいて流出量を推定。誤差は10%以内で、これまでで最も正確な推定値だとしている。 流出源の油井には7月15日に密閉ぶたが設置され、流出が停止した。チームによると、4月の事故後しばらくは日量6万2千バレルが流出し、その後次第に減少したという。 【共同通信】
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