2009-09-21
キライな性格は捨てられる
人は成長していくと「昔は必要だった性格」が「今は必要ではない性格」になります。今は必要ではない性格に振り回されて今必要な性格を得られないなどというのは本末転倒です。必要ない性格など捨ててしまった方が楽になれます。『昔は、こんな人ではなかった』と言われるかもしれません。しかし、それは他人からの視点であり、その人の評価にしか過ぎません。このようにあってほしいというのは他人が決めることではありません。このようにありたいいうのは自分が決めることです。
士別れて三日なれば刮目して相待すべし。
三国志演義に出てくる呂蒙のお話をご存知でしょうか。呂蒙はその無鉄砲とも言える勇猛さで、呉の国はおろか魏や蜀にもその名が響いていました。しかし、呂蒙は腕力にモノを言わせて自信過剰であったので君主の孫権も頭を悩ましていました。魏や蜀にもそのことが知られては困ると呂蒙に諭しました。
いつしか時は過ぎ、呂蒙は魯粛の後を継ぎます。そして当時最強といわれた関羽将軍と対峙し、知略を尽くして退路を断ち、打ち破ることに成功します。武骨な呂蒙しか知らない魯粛は驚きます。その驚きに対して呂蒙は言います。「士別れて三日なれば刮目して相待すべし」
この言葉の意味することは、『日々鍛錬している者は三日も会わなければ見違えるほど変わっているということ。転じて、いつまでも同じ先入観で物事を見ずに常に新しいものとして見よ』ということです。
性格を捨てるということは自分自身を全く別のものに作り変えるというものではありません。過去の経験や体験は今までの自分の性格を作り上げています。他人や自分へのレッテルは過去に囚われる息苦しさを感じざるを得ません。必要なことは、今を生きるのに不要になった過去の価値観を手放して、今必要な価値観をありのままの受け容れることです。
人は成長します。自己嫌悪や自己否定のレッテルを剥ぎ、いらない性格は捨てましょう。そこから未来が始まります。
参考文献
- 作者: 心屋仁之助
- 出版社/メーカー: 中経出版
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