2010-06-20
偶然が重なって出来たチーズはまさに奇跡の食べ物
紀元前4000年前から栄養価が高いミルクは飲まれていました。しかし、ミルクでは保存性に欠け、液体のため運搬にも不便でした。そこで、ミルクから水分を抜いて保存性と運搬性を高めたのがチーズの始まりと言われています。チーズは「完全栄養食品」と言われるほど栄養価が高い食品です。もともと栄養価が高いミルクを濃縮したのがチーズですから当然といえば当然です。その濃縮率はフレッシュタイプ、ハードタイプで少しは変わりますが、概ね10倍と言われています。
チーズを100g食べれば、単純計算でミルク1リットル飲んだのと同じです。
チーズには濃縮された良質なたんぱく質や乳脂肪、カルシウムという高い栄養価だけでなく、消化吸収しやすい形に変質されているという点もあります。これは発酵する過程において、ミルクの栄養素が乳酸菌やさまざまなカビの働きにより身体に吸収されやすい形に変化させているからです。高栄養価でしかも吸収率がいいチーズと肩を並べる食品はあまり見かけません。
チーズはアルコールと相性がいい。
アルコールを飲む前に牛乳で膜を張る方法はよく知られていますが、チーズにも同様以上の効果があります。濃厚な乳脂肪分がアルコールによる刺激から、胃袋を保護してくれます。また、チーズには二日酔いの薬に入っているメチオニンも含まれています。チーズは胃を守るだけでなく肝機能を助ける効果も含まれている一石二鳥な食べ物です。
アルコールの中でも一番相性がいいのは赤ワインです。チーズは様々なビタミン類を含んでいますが、ビタミンCが不足しています。赤ワインはビタミンCが豊富に含まれていますのでこれを補ってくれます。しかも、赤ワインのポリフェノールによる酸化防止作用がコレステロール値を下げ、肝臓の働きを活発化させることによりチーズに含まれる乳脂肪分を分解を促進させる作用もありますので、非常に相性がいいのです。
チーズの平均カロリーは約3.5kcal/g
ダイエット中にもチーズはオススメです。ダイエットでは摂取エネルギーは減らしても、たんぱく質を採らなければ身体がやせ細っていきます。間食するときにもチーズを傍らに置いておきましょう。チーズに含まれる豊富なたんぱく質は、代謝を上げて脂肪燃焼を促してくれます。栄養バランスもいいチーズはカロリーと栄養バランスという問題を解決してくれます。
チーズのいいとこポイントのまとめ
1.保存性に優れ、いつでも、どこでも食べられる。
2.肉や魚よりも栄養価が高い。
3.発酵食品で吸収率が高い。
4.思ったより低カロリー。
5.お酒と相性がいい。
ハードタイプのチーズは水分がなく、熟成させているため長期保存が可能です。反対に、フレッシュタイプのチーズは熟成期間が短いため、簡単に作ることができます。実は、チーズは初心者でも簡単に作ることが出来ます(参考 http://www.cheese014.net/cheese/make/)。いろんな種類の牛乳やヨーグルトを使ってオリジナルチーズを作ってみてはいかがでしょうか。
オリジナルチーズの味は格別です。
参考文献
- 作者: 久保田敬子
- 出版社/メーカー: 柴田書店
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
参考記事