ニューヨーク(CNNMoney) メディア大手の米ワシントン・ポストは2日、経営が悪化していた傘下のニューズウィーク誌を、音響機器メーカーの創業者シドニー・ハーマン氏に売却したと発表した。同社は半世紀にわたってニューズウィークの発行を続けてきた。
売却価格などは公表していない。
ワシントン・ポストのドナルド・グレアム会長兼最高経営責任者(CEO)は「(ハーマン氏は)活気があって魅力な一流誌の発行を継続するのみならず、Newsweek.comも同様に活気に満ちたものにすると約束した」との談話を発表した。
同社の発表によると、ハーマン氏はニューズウィーク従業員の「大部分」を継続雇用する方針。ニューズウィーク誌によれば、編集長のジョン・ミーチャム氏は買収完了後に辞任する意向を表明している。
ハーマン氏は音響機器メーカー、ハーマン・インターナショナルの創業者。ポスト紙は「国家財産」であり、「素晴らしい報道的、事業的、技術的挑戦」を楽しみにしているとコメントした。
同誌に目を付けていたのはハーマン氏だけではなかったようだ。USニューズ&ワールド・レポートとニューヨーク・デイリーニューズの幹部だったフレッド・ドレズナー氏、ヘッジファンドのアベニュー・キャピタル・グループなどからも打診があったとニューズウィーク誌は伝えている。