興毅、父乱入阻止へ門番になる！／ＢＯＸ (2/2ページ)

　謝罪も擁護もしなかった。先月３０日から京都府宮津市で短期合宿を張っている興毅はこの日、日本三景の一つである京都・天橋立でのロードワークを公開。姿を見せなかった史郎氏に代わり、今回の騒動に終止符を打つことを宣言した。

　「おれらには関係ないこと。どうでもいい。試合のことを取り上げてほしい」

　日本ボクシング界を事実上、永久追放されている史郎氏が、禁止されている控室へ入室したことで、亀田ジムの吉井慎次会長（５０）と嶋聡マネジャー（３４）が、日本ボクシングコミッション（ＪＢＣ）から口頭で厳重注意を受けた。亀田ジムは今後、史郎氏を控室へ入室させないとし、本人からもその言質を取り付けている。

　来月２５日には大毅の初防衛戦が控える。仮に史郎氏が同じ過ちを犯せばＪＢＣから亀田ジムへ厳罰を与えることを通告されている。当日はセコンドにつく予定の興毅は控室への行き来も頻繁となる。“門番”となり、再発防止に努める構えだ。

　大毅だけではない。３つの地域王座を保持し、８月下旬にはＷＢＣユースバンタム級王座に挑戦予定の三男・和毅（１９）＝亀田＝の活躍にも触れ、「メキシコで１人で頑張っているのに、本当に（報道の扱いが）小さい」とクギを刺し、主役は史郎氏でなく３兄弟であると強調した。

　「小さいときから３兄弟で夢に向かって頑張っている」。天橋立の近くにはことわざ「三人寄れば文殊の知恵」の発祥の地とされる、智恩寺文殊堂がある。３兄弟で力を合わせ、父の言動を上回る活躍をみせる。（江坂勇始）

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