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今度は113歳の女性…“現住所”に住んでおらず
113歳の古谷さんが住んでいるとされた杉並区のアパートだが…
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東京都杉並区に住む都内最高齢の113歳の女性が、同区の住民登録地に住んでいないことが2日、分かった。区が発表した。先月、足立区で111歳とみられていた男性が遺体で見つかったことを受け、職員が調査したところ発覚。所在の確認はできておらず、住民登録上は同居しているはずの娘(79)が「ここには住んでいない」などと話した。
区や警視庁によると、女性は113歳の古谷(ふるや)ふささん。所在や生死について確認が取れない。
7月に足立区で都内で男性最高齢の111歳とされていた加藤宗現(そうげん)さんが遺体で見つかった事件を受け、同月30日、区の職員が古谷さん宅を訪問。同居しているはずの娘は「母親とは連絡を取っていない。ここに住んでいない」と話した。
娘は1986年、古谷さん、弟と暮らしていた千葉県市川市から1人で杉並区に引っ越した際、古谷さんの住民票も区に移した。しかし、実際には古谷さんは弟と一緒に残ったといい、現在は連絡を取っていないと説明。また、弟とも長い間、連絡をしていないという。現在のアパートには98年10月から住んでいる。
区役所内で会見した杉並区の担当者によると、娘は訪れた職員に対し「何でそうなっているのか分からない。弟と一緒に住んでいると思っていた」などと説明。区は年に1回、100歳以上の高齢者にお祝い品を渡しているが、娘は「同居していないのに、虫が良すぎる」として受け取りを拒否していた。また、昨年には都内最高齢者として発表した際にも、直接会って所在の確認はしていなかった。区は「介護保険の支払いは娘の口座から引き落とされていて、気が付かなかった」と説明。老齢福祉年金の受給歴はなく、医療保険は過去5年間、使われた形跡はなかった。
娘は2日夜、自宅アパートで報道陣に対して「母親とは87年ごろ銀座で食事をしたのが最後。なぜ住民票を一緒に移したのかよく分からない。医療保険は母が生きていてくれればいいと思って払い続けた。母に会いたい」などと話した。
古谷さんは、1897年(明30)7月生まれ。区や警視庁が弟ら親族と接触を試みているが、これまでのところ連絡は取れていない。近所の住人は「車いすに乗った人や、介護されている人は見たことない」と話していた。
▼小沢遼子氏(社会評論家)行政の怠慢としかいいようがない。同じようなケースはもっとあるのではないか。現代の日本社会では近所の人も頼りにならないし、家族がいてもきちんと面倒を見ていない場合もあるので、直接本人に会って安全を確認するべき。子供の虐待問題と同じ。行政の中に専門家を置いて定期的に見回りをし、担当者には強制的に家の中に入る権限を持たせないといけない。
<同様ケース05年にも…>2005年にも「110歳の女性」が40年以上前に行方不明になっていることが発覚している。05年、厚生労働省が当時発表していた「長寿番付」で「全国19位、110歳」になった女性の所在を、住民票がある東京都荒川区が把握していなかった。女性の親族は同区に対し「40年以上前に行方不明になった。(女性のことは)捜さないで」と話し、住民票の抹消に応じた。これをきっかけに全国の自治体が再調査。100歳以上の高齢者が既に死亡していたり、所在が分からなくなっていたりして、実際より52人多く厚労省に報告されていたことが判明した。
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