東京中日スポーツ 55周年企画
55周年イヤーの記念事業や紙面企画をご紹介します
トップ > 中日スポーツ > 大リーグ > 紙面から一覧 > 記事
【大リーグ】松井エンゼルス 自力V消滅 松井は2度の好機に凡退2010年8月2日 紙面から
【アナハイム阿部太郎】もう自力Vが消滅かよ…。エンゼルスは地区首位レンジャーズ戦で1−2と惜敗。ゲーム差は再び「9」に戻り、8月を待たずして自力優勝が消滅した。松井は5番指名打者で出場し、4打数1安打。得点機で2度凡退するなど精彩を欠いた。 さすがに意気消沈だ。レ軍戦は1敗も許されないがけっぷちで臨んだ試合での1点差負け。「それは仕方ないですね…」。背番号55の視線は宙を泳いだ。今季を象徴する試合だった。投手陣が踏ん張っても援護がない。得点はケンドリックのソロのみ。7月に移籍したハレンの9イニング2失点の力投を見殺しにした。勝負強さを買われた男は、2度の好機に凡退。松井は「打てなかったこと。それがすべて…」と、必死に声を絞り出した。 皮肉にもエ軍に引導を渡したのが、昨季まで主砲ゲレロだ。4回に21号の決勝2ラン。一方、その後釜に座った松井は肝心な場面で1本が出ず、今季を象徴するように両者の明暗がくっきり分かれた。松井の7月の月間打率は過去最低の2割2分8厘。日増しに風当たりが強くなるのは避けられない。「明日からは月が変わる? いい月になればいいね。次ね」。1日は左腕リーが先発でスタメン落ちが濃厚。松井の存在感は薄くなるばかりだ。
|