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【大リーグ】

松井エンゼルス 自力V消滅 松井は2度の好機に凡退

2010年8月2日 紙面から

レンジャーズ戦の2回、エンドラン失敗でアウトとなりベンチで悔しい表情のエンゼルスの松井秀

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 【アナハイム阿部太郎】もう自力Vが消滅かよ…。エンゼルスは地区首位レンジャーズ戦で1−2と惜敗。ゲーム差は再び「9」に戻り、8月を待たずして自力優勝が消滅した。松井は5番指名打者で出場し、4打数1安打。得点機で2度凡退するなど精彩を欠いた。

 さすがに意気消沈だ。レ軍戦は1敗も許されないがけっぷちで臨んだ試合での1点差負け。「それは仕方ないですね…」。背番号55の視線は宙を泳いだ。今季を象徴する試合だった。投手陣が踏ん張っても援護がない。得点はケンドリックのソロのみ。7月に移籍したハレンの9イニング2失点の力投を見殺しにした。勝負強さを買われた男は、2度の好機に凡退。松井は「打てなかったこと。それがすべて…」と、必死に声を絞り出した。

 皮肉にもエ軍に引導を渡したのが、昨季まで主砲ゲレロだ。4回に21号の決勝2ラン。一方、その後釜に座った松井は肝心な場面で1本が出ず、今季を象徴するように両者の明暗がくっきり分かれた。松井の7月の月間打率は過去最低の2割2分8厘。日増しに風当たりが強くなるのは避けられない。「明日からは月が変わる? いい月になればいいね。次ね」。1日は左腕リーが先発でスタメン落ちが濃厚。松井の存在感は薄くなるばかりだ。

 

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