イスラエル人観光客が多く訪れるヨルダンとイスラエルの紅海に面するリゾート地に複数のロケット弾が打ち込まれてヨルダン人1人が死亡し、イスラエル軍は、イスラム過激派が発射したとみています。
ヨルダン南部のリゾート地アカバで、2日朝、外国資本の高級ホテルの近くにロケット弾が着弾し、ヨルダン人のタクシー運転手の男性1人が死亡、3人がけがをしました。また、隣接するイスラエルのリゾート地エイラートでも、ほぼ同じ時間に4発のロケット弾が打ち込まれましたが、着弾したのは海や空き地で、けが人はありませんでした。この攻撃について、イスラエル軍は、エジプトのシナイ半島で活動するイスラム過激派がロケット弾を発射した可能性が高いとみています。一方、エジプトの治安当局は、ロケット弾の発射を示す証拠は見つかっていないとして、この見方を否定しています。紅海に面するエイラートとアカバは、美しいサンゴ礁で知られるリゾート地ですが、イスラエル人観光客が多いことからイスラム過激派の標的となりやすく、ことし4月にもロケット弾が打ち込まれる事件が起きています。