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[20425] 【ネタ・駄作・処女作品】 リリカルハート~鋼の物語~ (能力や台詞や場面で多重クロス原作はリリカル+とらハ)
Name: 特撮仮面◆7afc95e1 ID:f0fb6e1f
Date: 2010/08/01 01:32
    〜前書きとこの作品について〜
 始めまして、特撮仮面と言います。この掲示板のすばらしい作品に感化され、自分もこんな作品を書きたい!と思い投稿させていただきました。
この作品は
1、主人公最強系
2、どこかで見たことのある展開
3、原作とキャラをとことんまでぶち壊し、そして妄想設定
4、ご都合主義およびハーレム展開そして超テンプレ
5、投稿者は小説を書くのが初めてなので点の位置がおかしかったり読みづらかったり
6、妄想設定および矛盾設定がある
7、一人称などに違和感
 このような形で形成されています、感想やご指摘がございましたら感想板によろしくお願いします。


こんな作品ですが、暇つぶしでもいいので読んでいただければ幸いです。

それでは、失礼します。


早速指摘をされたましたので前書きを訂正させていただきました、指摘してくださった皆さまに感謝を。



===========================
プロローグ



「なぜだ!なぜ戦える!」
「お前たちを葬り去るまで俺は絶対に死なない!!」
 それは一方的な殺戮のはずだった、だがそれが相手をしている彼は違った
彼は満身創痍だった、仮面はひび割れ、鎧は砕け、手に持った剣も半ばから折れ
戦う力はもう残されていないと思った。だが、実際はどうだ、自分は膝をつき
そんな自分に対して彼は威風堂々と立っているではないか!
「くそ!くそ!………だが、お前だけでも道ずれにすれば他の者達が!」
「そうはさせん!!」
 それは両腕を振り上げながら彼に向かって走り出す!
そして彼もそれに向かって半ばに折れた剣を握り走り出す!
両者がすれ違いながらお互いの
「フフフ、俺の勝ち………ぐぅ!」
ドゴォォォォオオオン!!!
「…………」
 それは自分の勝利を宣言するとともに胴体から切断されて爆発し、それを彼は
静かに見守り……………



==========================

「いやぁ!やっぱかっこいいなぁスピルバンは!」
よう!俺の名前は『神田 鬼雅(かんだ おにまさ)』!ん?名前が変だって?
いやいや、そこは気にしないでくれ!………やっぱ気になるよなぁ

いや、だってよ?男ならユウか武か騎士(ないと)で女だったら冥夜や咲夜
あまつさえエルメリアだぞ?……いやいや!引かないで、事実なんだから!
いや、初めてこの話聞いたとき俺も『この名前でよかった!!』って叫んだよ?
…いや、それなんて紳士と淑女?って質問は無しな?


まぁ、それはおいといてだ今言ってたスピルバンなんだけどな、なんと!

メタルヒーロー再開されたんだよ!!やっほーーーーー!!!

なんていってた時期が俺にもあったんだよ、けれどな?原作の雰囲気なんかないし新人使いまくってたりするせいで台詞棒読みだし………よそう、また一日中愚痴をしてしまう気がするからな………………
「あ!そいやぁ今日の占いで『うお座の人は包丁に気おつけましょう』っていってたけdパリィン!!…………ちょっ!!」
「!?!くっ!!」
 突然窓ガラスが割れたかと思うと覆面かぶった人が入ってきて…!てか手に持ってんのマグロ解体ようの包丁!
「あ?」
………あれ?なんだ?なんか刺さったような……ああ、包丁か包丁が腹貫いて
背中から出てんだ、てかなんで痛み感じないのかな?………嗚呼、そうか

「これが走馬灯なのかな」

 なんだろう、だんだん目が見えなくなってきて…………



『本日十九時ごろ、○○県○○町の神田鬼雅さん(・・・歳)の家で腹部が裂けた
神田さんの遺体とともに、バラバラとなった強盗殺人の容疑で指名手配されていたxxxさんの遺体が見つかり、その時の部屋は全てが血で染まっていたらしく
布団や机の乱れ具合から犯人との格闘があったと予想されますが、凶器である
包丁は壁に突き立っており、さらに刃こぼれ一つしていないその包丁は………』










[20425] プロローグ1
Name: 特撮仮面◆7afc95e1 ID:f0fb6e1f
Date: 2010/07/22 21:34
 どうもこんにちわ?神田鬼雅です。
現在私はよく分からない色々な色が交じり合った世界に居ます。いろんな色が交ざっては消えていく様子は実に奇妙です。

「それにしても、この世界に入ってからいったい何日経つんだろう?」

 俺があの日包丁でグサッっと刺されて目の前が真っ暗になったかと思えば
この、目が痛くなるような色彩の世界にきたんだけど、よくあるテンプレみたいに
神様が出てきて『転生させてやる』とかはなくて、ただただ色の混ざり合う様子を
観察し続ける毎日だから今が死んでから何日経ったか分からないんだよなぁ

「はぁ、ほんっと神様でてこないかなぁ」
「ん〜よんだ?」

 ああ、ちなみにこの世界平衡感覚も全く無いから簡易宇宙体験してんだよなぁ、けれども話す人もいないからとても
退屈なのが現状なんだよなぁ、マジで誰か来てくれないか………な?
 今、背後から声が聞こえたような

「………………はっ?!」
「……………(ニコニコ」

 いやいや、ちょっと待とうか………なんで人が居んの?しかもムチャクチャ美人
だし………まさか…ね

「もしかして………神様?」
「せ〜いかい!さっすが!」

 合ってたよ、しかも軽くサムズアップしてるししかも流石とはなんだ流石とは、しっかしなんと言うか神様ってこんなに軽くていいのか?

「まあ、最近はフレンドリーに接しないと色々大変だからねぇ」
「確かに、あまり上から目線だと話す人が怒り……てか心読まれた!?」

 待った待った、なんかフレンドリーだから引っかかったけど心読まれた!
いや、いくらなんでも神様とはいえそんなことしてもいいのか?

「いや、心をよんじゃいけないって法はないけど個人的には心を読むのはキライなんだよね」
「あっそう……なら心読むなよ!!」
「アハハハハ、君はいちいち反応が楽しいねぇ」

 ………突っ込まない、突っ込まないぞ俺は!神様が人を弄るのがすきだったとしてもおれは絶対にツッコミはいれない!……あれ?そいや

「そいやぁ、なんで俺ってこんな場所に居るんですか?」
「ん?それは………長くなるけど話していい?」
「はい、なんで此処にいるかを教えてくれるんなら別にいい」
「うん、それじゃあ君が死んだ理由だけど、君に寿命が無かったからなんだ」
「はい?!」
「うん、驚くのも無理は無いけど次に行くよ……寿命が無い君の死に私の上の人たちはてんやわんやの大騒動になってね、そして君の次ぎ行く場所が決まるまでこの
『世界のハザマ』に居てもらうことになったの」
「いや、上司云々は置いといたとしてもなんで俺に寿命が無かったんだ?」
「それは、君の魂があの世界に馴染んでなかった…いや、混ざらなかったと言ったほうが正しいかな」

 つまり、この神様曰く

   俺の魂は元居た世界に馴染むものじゃなかった
          ↓
  なのでハッキリと世界に馴染めずに寿命と言う概念が現れなかった
          ↓
  そんな状況で俺が死んだために、世界を管理している神様たちは大慌てで、次にある輪廻転生を待っている人たちの時間を早めたりしてどうにか対処法を取り
          ↓
  元いた世界では輪廻に入れないため新しい別世界へ送り出すことに
 
 このような感じで俺は別世界へ続く唯一の道であるこの『世界のハザマ』に魂が転移したそうだ。

「神様ってのも大変なんだ」
「うん、次の年に死ぬ人、その年に転生して新しい人生を歩む人、それらを常に計算して全体に指示を出したりするから………余命一年のところをその倍とか生きる人が稀に居るけど、そういう人が出た年は始末書かいたり輪廻の回り方変えたりと
とても忙しいんだ」

 …………なんか神様の世界でも胃潰瘍とか胃の病気と戦い続けてる人とか残業で
頑張ってる人とか一杯居るような気がしてきたぞ

「なんか、神様の世界ってのも大変なんだなぁ」
「うん………あっ!そういえば君の転生仕様を作ってなかった!」
「転生…仕様?」

 その聞きなれない単語に首を傾げる俺に神様は丁寧に説明してくれた。
曰く、転生仕様とはその転生者の希望を叶えるためのものであるとのこと
曰く、これは全員に決まるわけではなく、厳しい審査の元に選ばれた人だけが使える制度
曰く、昔からこの制度はあったが、創作小説の最強物のように神を超える力を持つものなどが世界に溢れ、一度世界が破綻しそうになったことでこの制度が成立した。
曰く、この制度を俺に採用する理由は、大きい力を持っているものほど監視がしやすく、同時に一人ぐらいその世界に居ることで世界が安定するからだそうだ

「つまり、俺はある意味での世界の肥料になるようなものなんだな?」
「ん〜まあ、身も蓋も無い言い方だとそうなるかな」

 確かに身も蓋もないな……それにしても最強かぁ………う〜んまずあれは必要だよなぁ………あとは銀髪紅瞳で超美形とかとかオッドアイとか………それじゃあもはや厨坊でしかないなそれじゃぁ、しかもそんな姿で歩いたら恥ずかしくて死ぬ!

「へぇ、そんな趣味だったなんてねぇ」
「っ?!」

 ま…………まさか!

「うん!ちゃんと見させてもらったよ?」
「うそだぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!!!」

 うん、期待なんて裏切られるってわかってたよ?けれどもやっぱり信じたいじゃんか!

「フンフフ〜ン♪」
「いやいや!あんたなに鼻歌交じりに変な魔方陣らしきものを弄ってんですか!」
「いやぁ、早速輪廻へと君の思いを転換中なんだ」
「そんなにこやかに言うんじゃない!それに俺の拒否権は!?」
「存在するわけ無いじゃん♪」
「正面からバッサリ切られたぁぁぁぁあああ!?!?」
「うるさいなぁ、とっとと逝きなさい!」

 ちょっ!?なんか俺の意見バッサリ切られた上にあまつさえうるさい!?あんた
本当に神様か!?

「ちょっ!理不尽にも程があるだろ!?てか問答無用になげんじゃねぇぇぇえ!」

 そんなこと考えてるうちに気づけばなにか羽衣のようなもので持ち上げられてそのまま空中に描かれた魔法陣へと投げ飛ばされて、目の前が一瞬光ったと思ったらすぐに何も聞こえなくなって、自分の身体が捩れるような感覚を覚えながら視界が暗くなっていき……………


「ふふふ、あちら側で待ってるわよ……………」

 彼を魔方陣に投げ込んだ神様が魔方陣が有ったところを見つめながら意味深げに何かをつぶやいたことを誰も知らない





あとがき

こんばんわ、特撮仮面です。
このような物語を読んでいただいた皆様、本当にありがとうございます。
このような作品ですが、皆様の感想やアドバイスを糧に完結させようと必死に頑張りますので応援宜しくお願いします。

それではまた、次回でお会いしましょう。







[20425] プロローグ2
Name: 特撮仮面◆7afc95e1 ID:f0fb6e1f
Date: 2010/07/25 22:17


「ん?朝か………ふぁ~……ねみぃ」

 え~っとおはようございます、神田鬼雅です。
現在私は『私立探偵』営みながら生活を送っています…………
いや!ドン引きしないで!確かに容姿も相まって『どこの厨坊だよ』みたいなことになってる自覚あるんだから!………と言ってもこの生活気に入ってるし
俺も厨なんだけどなんか素直に喜べないんだよなぁ

「はぁ、とっとと飯食うか」

 今の俺はとりあえず下が店舗、上が住居って感じの家もっと言えばそこらへんの
薬局とか某アイドル育成ゲームのレベル1事務所みたいなところに住んでるんだ。
 まあ、親いないしあまり仕事とか無いんだけど………なんか一生遊んで暮らせんじゃないの?とか思わせるほどの金が俺の通帳に入ってたんだ、後は……地下室があって、そこで色んなものを製作できるかなもっと言えば研究所だし。
 ちなみに、俺のプロフィールは

年齢十五歳
身長177㎝
体重58㎏

………だいたいこんな感じだな。あとは、神様が言っていた能力なんだけど

銀髪で右が紅、左が碧色の虹彩異色もといオッドアイで、超が付くほどの女顔。
研究施設とありえない金額のお金(一日ごとに増える)と戸籍とさまざまなものを作る素材。
そして、変身能力……これは条件が揃ったり経験値みたいな感じで強くならないと使えないと言った制限付きだがな
あとは、神様から来たメールで『特別サービス、ありえない魔力量と身体能力、困るだろうから製作するための知識プレゼント!』とか来たな、まあこれには感謝してるんだが

「よし!完成!………」

 うん!いい感じに野菜炒めが出来たな…ん?ちなみに学校には通ってないぞ?
……しょうがないだろ!この世界の自分の住んでる場所聞いてすぐに開発に取り組んだから!それに図書館行きゃある程度知識は身に付くし
ああ、因みにこの世界はなんっつうか『とらハ』とか『リリカル』の世界らしい、実際自分の住んでる所は海鳴市藤見町だし。
 まあ、騒動とかまだ起こってないみたいだし大丈夫じゃないのかなと思うんだが

「あ!そいやぁ醤油切れてんだ………買いにいこ」

 とにかく、俺は平和に!結構楽しく生活してるんだが……正直言ってマジな剣とか銃とか、はたまた幽霊やら機械やら砲撃やらがある世界で戦いたくないってのが本音なんだよなぁ



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 海鳴公園

 とりあいず醤油と一週間分の食材纏め買いしたついでに来たのがこの海鳴公園
公園自体が物凄く広くてしかも近くに海があると言う、伸び伸びとゆったり出来るのが此処だな

「う~ん、このたい焼きのカレープラスチーズのやつ買ったのは良いんだがなぁ」

 さっき見つけたたい焼きやさんでたい焼きを買ったのは良いんだが、好奇心に負けて買ったのが二次創作でもまず触れられない高町恭也の好きなカレーにチーズのたい焼きだったのに気づいたのが今、なんか捨てるのももったいないけど食うのもなとベンチに座って考え始めたんだが中々結論が出せないんだけど

「よし!南無三!!…………あれ?フツーにうまいぞ?」

 うん、なんか拍子抜けしちまったななんかカップヌードルチーズカレーを
ちょっとチーズの味濃くした感じで俺は結構好きだなこれ

パー!……キキキーッ!!

「きゃぁっ!?」

 !?クラクションとブレーキ音か!それに微かだけど人の悲鳴が聞こえたけど
………いや、悩むのは止めるか!とにかく事故が起きたと思われる公園の外の……

「あっちか!!」

 人外染みた速さで公園を後にする俺、けれど今思ってみればこれが全ての始まりだったのかもな…………俺の戦いと言うか大切な日常が始まったのは





   リリカルハート~鋼の物語~   始まります






     あとがき
 こんばんわ、特撮仮面です。最近ジメジメした暑さに倒れかけの作者です。
皆様も水分と塩分をしっかりとって日射病や熱中症に気をつけてください!
すいません、感想返しは後日にさせていただきます。

 では!次回でお会いしましょう!!






[20425] 第一話
Name: 特撮仮面◆7afc95e1 ID:f0fb6e1f
Date: 2010/07/25 00:16


「いったい何処で事故があったんだろう?」

 公園前に一直線にひかれる歩道、事故があったなら此処まで見晴らしがいいんだから事故があったらここらへんに車が止まってるはずなんだが

「あいたたた…………」

 そんなことを考えてると、長い髪の女性が歩道に身体を投げ出す形で
足を抱えて倒れていた。
それを見てその女性に駆け寄って傍に腰をかがめながら

「おい!?大丈夫か?」
「え……あ、はい」

 その女性が何気なく顔を上げてその表情を見せたとき
俺はドキッと胸が高鳴った気がした。
 黒のGジャンにミニスカート、そして何よりその艶やかな髪と
澄んだ青い瞳にぞっとする程美しい容貌があったのだ…

「車の音とかしたけど……事故したのか?」
「へ?…あ!はい…ちょっと歩道を歩いてたら――けれど大したこと無いから大丈夫です」

 ひき逃げか、けれどこんな見晴らしのいい場所でひき逃げなんてな
と言うか大したこと無いってほんとうなのか?仮にも車との事故だし
そんなことを考えながら俺はその女性に聞くのだが

「いや、足抱えてたし本当に大丈夫なのか?」
「はい、ご迷惑をお掛けしました。私は大丈夫ですのでどうぞお気にならず
心配してくださって本当にありがとうございました……いたた」

 落ち着きを取り戻したのか淡々と語る女性、覗かせる表情とか瞳から冷たい
クールな印象を受けるのだが、最低限の心配をしているのは分かるんだが
どこか他人行儀な――他人の心配や気遣いを受けない感じがする。
どこか神秘的な雰囲気のこの女性は人付き合いとかをしないタイプなんだろう

「ならいいけど……っ!?」

 女性の気遣いにどこか釈然としないが背を向けようとして、ふと気づいた
『この人はなんで足を抱えて今も痛がってたんだろう?』そう考えて何気なしに
その女性の足を見ると、けっこう血を流していて

「お前!?なんでそんなケガしてんのに!…ちょっと見せろ!………これで!」
「へ?いや、そこまで―――~~っ!?」

 その怪我を見て俺は怒鳴りながら傷口を見て、丁度手に持っていた
ミネラルウォーターを傷口にかけて血を洗い流し傷口を確認する。
ミニスカートだったのが祟ったのだろう、ジーンズなどではあるていど防げるけど
ミニスカートなら膝丸出しだからな………水かけたときになんか痛がってたけど
今は無視だ

「………これで!」
「えっ!?いや……あの、なんで?」

 俺は自分の着ていたシャツを引き裂いてそれを傷口に当てて巻いた
傷もそんなに深くなかったし、一応水洗いしたから問題ないだろう

「ん?なんかいったか?」
「いえ……なんでもありません」
「ならいいけど、きちんと病院行けよ?……そいやぁ家何処だ?今なら送ってくぞ?」
「いや、家の人に連絡入れるから大丈夫です」

 何か言ったようだけど本人がなんでもないと言うならなんでもないんだろう
そんなことを考えながら家への帰り方を聞くが家の人が迎に来るのなら…ん?

「俺の顔になんか付いてるか?」
「あ!?……いえ、本当にご迷惑をお掛けしました。それでは私はここで」
「今起き上がれないと思うぞ?」
「いえ、それほどではないの……でっ!?」

 俺の顔を不思議そうに見ている女性をみて、そんなことを聞くが
申し訳なさそうな顔をして頭を下げ、腰を上げようとするので忠告をするが
女性はそのまま立ち上がろうとしてすぐに姿勢を崩して

「たく……言わんこっちゃ無い」
「あっ!?……///」
「このまま行くぞ!」
「え!?ちょっ!!」

 姿勢を崩して倒れ込みそうになる女性を支えながら俺はそのまま女性を引き寄せてそのまま膝と背中に手を回して…俗に言う『お姫様抱っこ』で女性を抱え

「このまま公園に入るぞ?」
「え!?ちょっちょっと!?」

 なにか喚きながら暴れる女性を無視して俺は歩き出そうとするが

「あの!これ以上は迷惑が」
「もう迷惑掛かってんだから最後まで甘えとけ!!」
「っ!?………」

 まだ迷惑云々言っているので怒鳴ってみたがようやく大人しくなったか
抵抗しなくなった女性はなぜか手を首に回して密着してきたが、こちらの負担を
減らすための配慮だろうと納得して足早に公園に向かって歩き出し――
名誉のために言うが、決して女性の身体の柔らかさとか甘い臭いとか意識しないようにしてたわけじゃないからな!!



―――――――――


「そこにベンチあるからそこに降ろすぞ?」
「はい」

 そんな俺の台詞にだいぶ柔らかい口調で女性が答え、なんだか不思議に思って
腕の中に居る女性を見ると女性と視線がぶつかり

「え~っと……どうした?」
「いえ、どうして初対面の人にここまでできるのかなって」

 若干動揺しながら言う俺に柔らかい笑みを浮かべてそう聞いて…………

「あの?」
「あっ!ああ、いや、なんか困ってる人見ると助けたくなりません?」
「くすっ………そうですね」
「………降ろすぞ!!」
「えっ!?きゃっ!」

 俺の動揺を笑われているような気がして一気にベンチに下ろして

「むぅ………あ!そういえばあなたの名前は?私は月村 忍(つきむらしのぶ)
と言います…あなたは?」
「ああ、俺は………しがいない私立探偵ですよ?」

 柔らかくなったその表情にドギマギしながら俺は自分の名前ではなく職業を言い

「いや、名前を」
「はっはっは、敬語止めたらな!」
「え!?あの………はあ、なんでこんな人に助けられたんだろ」
「あ、もう名前言わねぇからな?」
「ちょっ?!なんで!?」
「そりゃ月村がこんな人なんて言うからだ!」
「それはないよぉ~」
「あははははは!!なら名前を当ててみろ!!」

 そんなことを言いながら俺と女性…月村と子供のようなやり取りを楽しみ
そしてしばらくそうやってじゃれ合っていると

「お嬢様」
「あ!ノエル!!」

 たぶん月村のことであろう台詞を聞いてそちら側を見ると、まるで西洋人形のようなメイドが立っていて

「あ!ノエル、この人が助けてくれた探偵君」
「あなたが……お嬢様を助けていただいてありがとうございました
私はお嬢様お付きのメイドでノエル・K・エーアリヒカイトです」
「いや、こちらそ……っ!?」
「どうかなさいましたか?探偵様」
「どうしたの探偵君」

 その名前を聞いて俺はふと気が付いた、ノエル、そして月村の意味することを

(原作のキャラクター………いや実際は違うけど)

「どうしたの?」
「………ぬあ!?つっ月村!!」

 これからどうするかを考えていると目の前に月村の顔がドアップで現れてそれに
驚いて後ずさりしながら

「わりぃ!ちょっと用事思い出してな………それじゃな!!」
「あっ!」

 慌てて公園を出ようとしたそのとき!!

  キキーーっ!!ガシャァ!

「「「っ!?!?」」」

 このとき俺は初めて感謝したよ、この力にさ




   あとがき
 こんばんわ、特撮仮面です。
プロットとかよく分からなくて、行き当たりバッタリで進行させている特撮仮面
です、今回の最後のとおり次は戦闘になります!乞うご期待!!

 感想返しです

 siro様
 名前ネタはとりあえず自分オリジナルのはずです。

 nubewo様
 確かにそうです、指摘されて気が付きました。
 ご指摘ありがとうございます。

 ヘビーワーカー様
 分かりました、今後気をつけていきます。
 ありがとうございました。

 たま様
 指摘ありがとうございます!すいません、全く気が付きませんでした。

 野洲様
 ご意見ありがとうございます!本当にありがとうございます!!

 感想返しにしては貧相ですが、それではまた次回でお会いしましょう!


 ちなみに、次の予定はヒントとして私立探偵とムチとしるしておきます。
 戦闘描写頑張りたいと思います!
 そしてこんな作品を見てくれた読者の皆様に感謝を!!





[20425] 第二話
Name: 特撮仮面◆7afc95e1 ID:5f0ba333
Date: 2010/08/01 01:32

  前書き
 こんばんわ、特撮仮面です。今回のお話は超ご都合設定、超テンプレ
なにより『こんなのこいつじゃない!』と言った描写でこのお話は構成されています。それでもかまわない人はどうぞ


===============

「ここらへ……っ!?あれは!!」

 爆発するような音が聞こえた最初に月村と出会った街路樹の立ち並ぶ道路
そこには歩道に突っ込む形で停止している車……と此処からでは分からないが
何か言い争いながら車に連れ込まれる少女と少女に何かを突きつけて車に連れ込もうとする覆面の、体格からして男達それを見て

「お前達!なにを……やってんっだ!」

 足元に転がっていた小石を拾い上げて声を張り上げながら投擲して
覆面の一人の頭に当たって悶絶しているが、こちらに気が付いたのか他の覆面が

「んな!?まさか銃なんっつお!!」
ガァン………

 黒い何かをこちらに向ける覆面を見て俺の中に浮かんだ最悪の物を口に出した瞬間にそれは発砲されるが、狙いがそれたのか俺のそばに着弾するのと俺が街路樹に隠れるのが丁度のタイミングだったのだが、覆面たちにはそれだけの時間があれば十分だったらしく、俺が顔を上げたときにはもう車は走り出しており

「くそっ!!」
「探偵君!銃声が聞こえたけど大丈夫?!」
「ああ!俺は大丈夫だけどあの車、もしかしたら人が取り残せてるかもしれない
あの車の傍に行って確認してくるから月村は警察に連絡入れて!」
「うん!」

 月村に警察への連絡を任せて俺は歩道に突っ込んで停止している車へ走り出し
その車を確認したとき、運転席と思われる場所から燕尾服のようなものを着た
初老の男性が外に出てくるが、その人は直ぐにその場に崩れ落ちて

「おいっ!大丈夫か!!」
「うっ……あなたは………」

 直ぐにその人の傍に膝を付いて話しかけ、意識はあるようですぐに俺のほうを向くが意識が朦朧としているようなのだがその人は必死に

「……バニングス…家、鮫島ともうしま………お嬢……アリ…サ……」
「ちょっ!?おい!!………」
「探偵君、警察もうすぐ…っ!?その人」
「大丈夫、気を失ってるだけ」

 警察に連絡し終えたのか月村が近づいてきて、初老の老人『鮫島』の姿を見て
死んでいると勘違いしているようなので訂正しながら立ち上がり、月村の横を通り過ぎながら

「怪我はそんなにひどくないから彼を安全なところに」
「えっ!なら探偵君は……探偵君?!」

 そういいながら通り過ぎる彼の台詞に咄嗟に振り返るが、そこにあるはずの
彼の姿は何処にもなく

「探偵君………ん?どうしたのノエル……ええ!!すずかが!?えっと、すっ直ぐに行くから!!……探偵君」


======================


寂れてコンクリートがむき出しの薄暗い廃ビルの一角に彼らは居た。

「さて、今回も上玉手に入れれたじゃねぇか」
「先に喰ったりしないでくださいね、依頼者に報酬もらえなかったら元も子もないんですから」
「馬鹿言え、たとえそうでも喰えるんだから良いじゃねぇか!」

 そんなことを話しながら下卑た視線から逃れるように身を寄せ合った少女
『アリサ・バニングス』と『月村すずか』はふと、なぜこんな事になったか
今日一日を振り返っていた、アリサとすずかは何時ものように塾からの帰り
アリサは車が歩道に突っ込んだと思ったらこの男達に無理やり車に乗せられた
このときアリサが一番驚いたことは、先ほど別れたはずの友達、すずかがその車
に乗せられていたことであり、アリサは今すずかを守るように前に出て

「……アンタたち、いったい何者よ!こんな事して良いと、許されると思ってやってんの!?」

 そう声を張り上げたアリサに気づいたのか顔の半分を仮面で隠した男が
覆面の集団から一歩前へ出てきて

「おお、威勢のいいことだ……いや、私たちも許されると思ってやってるわけじゃない、これも一種のビジネスだからね。もっとも、そちらの少女は依頼者からの
依頼で連れて来たのだがな」
「んな!?そんな仕事……それにすずかを攫う依頼って」

 その顔に微笑を浮かべてアリサたちに近づきながらその男は言い、気炎をあげる
アリサを見ながら

「それは言えないが………私の名前なら教えよう、私は『地獄龍』以後お見知りおきを、アリサ君?」
「………こんの!」
「ぎゃっ!?」

 その男『地獄龍』はアリサに右手を差し出すが、アリサの答えは強烈なビンタで
それをまともにくらって短い悲鳴を上げるがすぐにアリサのほうに向きかえるが
その瞳は憎悪に燃えいて、その瞳は幼い少女二人を怯えさせるには十分で

「「ひっ!?」」
「しょうがない、おい!こいつを前に出せ!」
「はっ!」
「アッアリサちゃん!?」

 地獄龍はアリサを睨みつけながら取り巻きに指示を出して、そしてアリサは
その取り巻き二人に引っ張られて男達の中央に放り出され

「きゃっ!!」
「兄貴、良いんですか?こんな上玉」
「いい、それにしてもこの前犯ったやつと瓜二つだな」
「はい、たぶんあれよりも狂うんじゃないんですか?」
「ひぃっ!?」

 男達の嘗め回すような視線を一挙に浴びて、その生理的な嫌悪感と恐怖に
顔を青くして息を呑み

(アリサちゃんを助けれるのに!……けど、大切な友達に嫌われるのは)

 すずかは苦悩していた、自分の一族『夜の一族』である自分の力を使えば
親友は、アリサは助けることは出来る、だがそれをするということは自分が吸血鬼
もしくは化け物としての自分をさらすことに他ならず

「すずか……」
「えっ!?」

 親友から恐怖と侮蔑に満ちた視線を浴びるかもしれない、そう考えただけで
足は竦み、相手を助けると言う考えすら消えていく……だが

 アリサはすずかの方を向き、大丈夫…そう口を動かして―――
その瞬間すずかは走り出していた、先ほどまで考えていた正体がばれるかもしれないと言う恐怖すら投げ捨てただ一心に『親友(アリサちゃん)を助ける!』その
思いだけで彼女はアリサの直ぐ傍で服に手を掛けた男に向かって

「アリサちゃんにぃ―――」
「はっ?」

 その振り上げた拳を――

「ひどいことしないでぇぇえええええっっ!!!」
「ぐべらぁ!?」

 すずかの一撃を食らった男は別の男数人を巻き込んで壁に激突してそのまま沈黙し……

「はぁ、はぁ、はぁ」
「す…すずか?」

 そのすずかの豹変振りに唖然としたアリサ……だが

「くっ……吸血鬼の話は本当だったのか」
「「えっ!?」」

 その姿を見た地獄龍は一人依頼者に言われた一文を思い出しそう小さく呟くが
それを聞いた二人はそちらを向き

「な……何言ってんのよ……すずかが吸血鬼なんて」
「ん?………ククククク…アハハハハハハハ!!そうかそうか!アリサ君は何も知らないのか!この少女は『夜の一族』と呼ばれる吸血鬼でねぇ!」
「やめてぇぇえええええ!!!」

 その様子に高笑いしながらすずかが隠していた真実をアリサに話そうとし
それに気づいたすずかは直ぐに地獄龍に向かって走り出すが

「ほぉれ!」
「うぐっ!?」
「すずか!?」

 直ぐに首元を捕まえられてそのまま持ち上げられて、その親の敵を見るような
すずかの表情を逆に楽しみながら

「ああ、知らないのか……こいつは吸血鬼、つまり化け物なんだよ!わかるか?
人を殺すような化け物にお前はだまされ、利用されていたんだ!!」
「すずか………」
「ア……」

 その話を聞きいて俯くアリサと絶望に表情(かお)を歪めるすずか、だが

「……そんなの」
「ん?」
「そんなの信じるわけ無いでしょ!たとえ真実だとしてもあんた達みたいなグズから教えられたことなんて欠片も信じないわ!……それに、私の親友(すずか)が人を殺すなんてありえないし、あまつさえ私を騙す…ですって?
……ふざけんじゃないわよ!」
「アリサ…ちゃん」

 そう大声で言いながら眩しい笑顔ですずかの方を向き、それを見たすずかは
泣きそうになりながら――

「くくくく………とんだ友情ですねっ!!」
「きゃぁ!」
「すずか!?」

 そんななか今まで沈黙していた地獄龍は手に持ったすずかを投げ飛ばし、すずかが地面に衝突する前にアリサがギリギリで飛び込み難を逃れたと安堵するが
その二人が顔を上げた先には大量の銃口がこちらを向いており

「さあ、二人の友情に免じてここで全て終わらせてあげます!!」

 向けられた銃口、その部屋に逃げ場はなく二人は絶望に抱き合うが
それでも彼女達はこう思っていた

 私はどうなってもいい、だから!

 すずかを(アリサちゃんを)たすけて!!

「撃てぇ!!」

 しかし現実は無情にも発射の指示を出し、その銃口が火を……噴くことはなかった――なぜなら
フライトスイッチ…オン!!

ゴォォオオオオ!

 突如そのような音が聞こえたかと思うと取り巻きの一人が

「おっおい!?あれなんだよ!!」

 そう叫びながら廃墟の外、それも空を指差しながらそう叫ぶ、なぜなら
『巨大なプロペラをもった車』が空を駆けこちらに向かってくるのだから、そして
その運転席には深紅の服を着た人が立っていて

「トォっ!!」

 その人間は何かロープのようなものを廃墟に引っ掛けたかと思うと車を飛び降りて、窓を突き破りながら部屋に飛び込んできて

「トォァ!!」
「ぐべら!?」
「ゼェ!」
「ぐあ!?」

 その深紅の服に白いマフラー、そして紅い仮面の男は瞬く間に取り巻きたちを
殴り飛ばしてアリサたちを護るように立ち

「きっさまぁ………何者だ!!」


「ハッハッハッ………」

 それは友を殺された男の復讐の力

「ズバット参上!」

 それは一人の日本一の男がのこした軌跡

「ズバット解決!」

 それは風のように現れ風のように去る

「人呼んでさすらいのヒーロー!!」

 その男を人はこう呼ぶと言う、日本一の男早川健
 またの名を

「怪傑ズバット!!」

 怪傑ズバットと




 あとがき
 こんばんわ、特撮仮面です。投稿の遅れた理由と言っては難ですが
ブルース・リーの映画をみていたのと、ズバットの映像をみていたらこんなに
日にちが経っておりまして………そして今回、初めて現れたひーローですが

  すみませんでした!!m(_ _)m

 否定意見が多かったのですがやはり自重せずに出しました!
後悔はしてませんがやっぱり早川さんじゃないとズバットの魅力は引き出せないと
痛快しました。
 あの妙にギザで、見ているほうが恥ずかしいような行動や言動なのに
それが妙に早川のキャラに合っていて、あの独特のかっこよさはオリ主じゃ
とても表せない!………それを理解してんなら書くなよと言う人は多いと思いますが、此処に宣言します!

 どんなに批判されても書ききると!!

 これからどんどんと新しい特撮およびメタルヒーローが出てきます!
こんな作者の趣味全開な小説ですが、これからも宜しくお願いします。

 此処をこう改善したらいいと言う意見がございましたら感想板に宜しく恩願いします!それではまた、次回で会いましょう!



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