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[20777] 【処女作・習作】 一人身アサシンが行く 【VRネタ】
Name: 木彫りの梟◆674bd0d5 ID:3ebc424c
Date: 2010/08/01 02:32
皆さん、始めまして。
こんにちは、こんばんは。

木彫りの梟と申します。


ド素人がふと思い浮かんだ話を投稿させてもらいました。

支離滅裂だったり、矛盾してたり、面白くなかったりすると思います。
誤字、脱字、その他もろもろもある筈です。
ですが、がんばって書いていこうと思いますので、生暖かく見守ってください。


つまらない前書きもこのあたりにして、本編始めさせて戴きます。



[20777] 一話的なもの
Name: 木彫りの梟◆674bd0d5 ID:3ebc424c
Date: 2010/08/01 12:41
昨日から夏休みに入った。
小山の様に宿題は出ているが、まだまだ時間はある。と言い訳をして、VR装置の電源を入る。

最近、と言っても2,3ヶ月前からなのだが、とあるネットゲームに嵌っているのだ。

王道的な剣と魔法と言う世界観。
ゲームの題はロスパッド。
名前の意味はさっぱり。
公式のストーリーを読めば何か分かるかもしれないが、そんな面倒なことはするべきではない。じゃなくて、したくない。

などと言った、アホな事を考えているうちに、起動も終え、ロスパッドのログイン画面が目の前に表示される。
すでにVR空間の中なのだが、相変わらず何時入ったのか分からない。
高1の自分に、仕組みどうたらと聞かれても困る。
そういう物なのだから、そういう物なのだ。
っと、また変な方向に意識が飛んでしまった。

「ID、*****。パスワード、**********」

とっとと、音声入力をしてINをしよう。
時間は有限なのだ。

ログインも無事に終わり、キャラクターの選択に変わる。
とは言え、お金の問題で枠は一つしか開けていなく、一択なのだが。
普段なら飛ばしている、キャラのステータスを何となく確認する。

名前は信臣。読みは普通にのぶしん。
Lvは39。と、中堅の一歩手前と言った辺りか。
クラスはアサシン。これは1対1に奇襲速攻に特化したクラスだ。
所属国家はキャーブ帝国。新興の国で拡大嗜好の軍国。

うむ、昨日落ちた時と変わりなし。
変わっていたら怖いが。

確認も終わったので、GOっと。





昨日ログアウトした宿の一室で、目が覚める。
とりあえずパッパッと装備やらアイテムやらの確認をする。

「武器よし、防具よし。ポーションはよしで、所持金よし。
 ……メールも特に来てないっと」

特に困った点は無いので、部屋をでる。

「クエストの確認と暗殺優先リストの更新もしておかないとな」

ぶつぶつと、独り言で怪しい事この上ないのだが、声に出して確認するのは何かと忘れやすい、自分にとっては重要なことだ。

部屋を出た廊下の先にある階段を下りる。
一回に降りた先にある光景は、……うむ、どこも怪しいところの無い宿屋だ。
宿泊費は前払いしているので、そのまま外にでる。
宿の外は大通りで、鎧やらローブやら服やらを着た人で溢れかえっている。

ギルドにも入っていないし、フレンドも少ない、ソロ野郎はとっとと狩場に向かいますかね。

都市のポータルから、いくつかのポータルを経由して、国境近くの町まで一気に移動する。
使用料が少々懐に響くが、これ位なら直ぐに稼げるから問題なし。問題……なし。
此処からは徒歩で移動し、森に入って国境を越える。

国境を越えた先は敵国。
現在同盟は組んでいないし、先週辺りから焦げ臭くなってきている。
掲示板では今週か来週辺りに戦争に突入するだろうと、予測されている。

と言うことで、今からやるのは敵国の国境警備兵と近くで狩りをしているPCの暗殺っと。
さぁて、サクサクッと逝きましょうかね。

探索を始めて1分少々、さっそく警備兵を発見。
周りに人の影もなく、戦いやすそうだ。
Lvは向こうの方が高いが、アサシンにとっては障害になるほどではない。
先回りをし、木に登り【ハイド】で姿を隠して奇襲の準備をする。

あと3歩。
あと2歩。
あと1歩。
通り過ぎて背を向けた。今!

音も無く飛び降りて、無防備な背中に【バックスタッブ】で突き刺す。

この【バックスタッブ】と言うスキルはアサシンの代名詞的なスキルで、相手に気付かれていない状態で背後から使用すると、物理・魔法防御を無視した一撃を与えることができるのだ。
うーん、とてもいいスキルだ。再使用までの時間も短くクリティカル率も高い。
次のアップデートで修正確実。と言われているが、今は気にせずぶっ放す。

警備兵だが、一撃で葬ることは出来なかったので、反撃をしてくる。
これが、PCなら大抵パニックを起こして一方的に攻撃できるのだが。
まぁ、仕方が無い。大ダメージを与えたのには変わりは無いので、一気に押し切る。


振り向きざまの横薙ぎの一撃を一歩下がることで回避。

開いた胴に向かって前蹴りを放つが、これは盾で受け止められ、払われた。

っと、判断ミス。

打ち払われ、体勢が崩れたところに上段からの振り下ろし。

転がって避けようとするが、ザックリ腕を切られる。

HPが一気に1/5ほど減った。痛い。すげー痛い。

此処で、離れると笛を使って仲間を呼ばれるので、大ダメージ覚悟で飛び込む。

飛び込む際に直突きを遭わせて来た。コイツ本当にNPCかよ。

とりあえず、何とか回避。

飛び込んだ勢いのまま、【デッドブロー】で短剣をぶち込む。

相手の皮鎧を貫通して深く突き刺さる短剣。


……警備兵のHPは0。
倒せた。……あー、心臓に悪! とりあえず、油断大敵、深く反省だな。
とりあえず、ドロップアイテムを回収して移動しよ。
狩場来て1体目で死亡とか馬鹿な事にならんでよかったぁ。
次、ケチらんとちゃんと毒つかお。



[20777] 二話的なもの
Name: 木彫りの梟◆674bd0d5 ID:3ebc424c
Date: 2010/08/02 21:39
警備兵を倒した場所から少し離れた木の上で休憩を取る。
誰にも勘付かれていないからあの場で休憩しても良いのだが、ソコは気分の問題だ。

「はぁ。警備兵狩りも慣れてきたから油断したぁ。時々人が実際に動かしているみたいな反応するからすごいよな。このゲーム」

ポーションをちびちび飲みながら、愚痴をこぼす。

「あれが人なら奇襲でパニックになってる内に攻撃を重ねて即殺出来るんだけど。 まぁ、人でも洒落にならに反応で逆襲してくる奴いるんだけど」

誰もいない空間に向かってしゃべり続ける。
傍から見たら怪しい奴だな。声を出してるから居場所もばれ易いし。
……とりあえずHPの回復もひと段落したから、新しい相手を探しにいこう。

足音を消して静かに素早く移動する。
【シャドウムーブ】と言う便利なスキルがあるのだが、あいにくLvが足りず覚えれていない。
早く40になりたいわ。


影を渡るように移動していると視界の端に映るものがあり、慌てずに身を隠す。
そっと様子を伺うと人影がしゃがみこんでゴソゴソと何かをしている。
まぁ、断定していいような状況だ。
レンジャーのジョブが罠を仕掛けているのだろう。

こんなところで無防備な背中を晒している。
とても美味しい状況だ。此方の存在がばれていないと言う前提でだが。
【ハイド】を使って姿を消し忍び寄る。

あと少し。

もう少し。

ガチ。

……ガチ?

金属音とダメージが。
いやな確信と共にそろりと足元を見ると見事にトラバサミ。
あぁ、やっぱりバレてました。
と、思った瞬間、今までしゃがんでいたレンジャーが素早く立ち上がり、弓を構える。
お互いに目があう。


―――ばれてました?


―――ばれてました!


そんなアイアイコンタクトが成立する。
あっちゃぁ。と思いつつ、最後の足掻きとして短剣を投げるが、サラッと避けられる。
あぁ、万事休す。トラバサミで動けず、最後のあがきも避けられた。

「終わった」

ぼそっと口にした瞬間。
連続して矢が命中し、見る見るうちにHPが削られていく。
そして、0になった時。

『国境域南の森で信臣。討ち取りました!』

との、エリアボイスが流れる。
その後一斉に。

『よくやった』

『まぁ、信臣は討ち取りやすいしな』

だの

『なに殺られてんの。信臣~』

『やーい、雑~魚』

などのエリアボイスが囃し立てるように流れる。
……1番と4番、いつか絶対殺る。と誓い復活ポイントにもどる。


昨日落ちる際に泊まった宿屋のロビーで目を覚ます。
しばらく自己嫌悪でぐったりとしていると肩を叩かれる。
あぁ。と非友好的な目つきと声で振り返る。
そこには輝くように笑っているフレンドのアブミがいた。

「ドンマイ」

「その笑顔むかつわー」

その笑みのままゲシゲシと殴られる。
同じ国に所属し、友好的だからいいものの、ダメージが通るような状況だったら死んでるぞ、自分。
バーサーカーがアサシンを殴るなや。

「で、なんかようか?」

「いやー、派手に死んだようやから、笑いに」

……こいついつか絶対に暗殺しちゃる。
その一言に不快そうな顔をしてやると。

「ハハハ、冗談、冗談。でや、憂さ晴らしに詰め所襲撃いかね?」

詰め所と言うのは国境警備兵詰め所の事だろう。
自分が死んだばっかで詰め所襲撃して大丈夫か?
などと不安に思っていると。

「なんや、不安か? 大丈夫やって、それなりのメンバー揃えるら。それに、一度死んだから、二回も三回も同じやろ」

……いや、死んだら経験値減るがな。

「じゃ、パーティ送るから準備終わったら西門のポータルに集合な」

そう言って、アブミにもう一度肩をバンと叩かれる。
まぁ、折角誘われたんだ、あんまり人付き合いのない自分には丁度いい事かもしれない。

「ポーションとか買ってくるわ」

そう、声をかけると、アブミはひらひらと手を振って見をくる。
さて、安いポーション売ってるといいな。

とりあえず、宿をでて市場を目指す。


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