photo10親分の意図に従う代わりに、お前の命だけは助けてやるといわれた小悪党は、大体仲間を売ったあとで、殺されるというのがドラマの典型的な筋立てである。アメリカは思いやり予算を増やせとか首相がころころ変わるのは日米の信頼関係に良くないと、平気でいっているらしい。この明らかな恫喝と内政干渉に唯々諾々と従い、国民の資産を献上し、ハケダカさまに餌として差し出す属国の指導者は、もはや「国賊」の称号以外に呼ぶのは難しい。そこには右翼も左翼もへったくれもない。保守すらも存在しない。

みんなの党や民主党の一部や自民党の一部で形成される新自由主義路線。アメリカの子分になり仲間を売れば、自分たちだけは助かると本気でおもっている人たちがいる。この小泉・竹中亡国策謀で日本人はたちどころにアメリカナイズされると思っているひとも多いのだから、自業自得ではある。が、日本人が卑屈におもねさえすれば金髪碧眼になり足が長くなることは科学的に絶対にない。いくら甘味をスイーツといい、課題をアジェンダといっても無駄なのだ。けっして短い足は長くはならず、平たい顔がシャープにとがることはない。リスクをとったらみんな成功するんなら、だれも苦労はしない。そうならリーマン・ブラザースが破綻するはずがない。日本人どうしで米語を喋り、ストラテイジをたてれば”戦略”になると信じているらしい。そんなありがたい”戦略”でなぜサブプライム・ローンが駄目になったんだろう。創価学会のお題目、共産党の綱領、教育勅語とどこが違う。

アメリカのあたらしい奴隷制度ではないか。事実上、黒人を解放したから、今度は黄色い猿を奴隷にしようということじゃないのか。

それに喜んで従い、お金も身体もささげてくれる国家、そういう国民は世界中さがしても日本以外にはない。

インフレを起こして、円を紙切れにし、ドルを再び押し上げてそんなにうれしいのか。嘘つき経済評論家諸君、大道香具師で騙していれば、自分は殺されないと本当に思っているの?