2010年7月23日

Mさん、そりゃ「詭弁」だよ!そうじゃなきゃ「騙し」だ!!

Jasrac20100722.jpg

あなた方はこうやって数十年に渡り、全国の店舗から著作権料を徴収し、
そして結局著作権者に正当に分配していない!!

その証拠にワシのところに来てないではないか!!

「じゃあうちの店で楽曲リストを提出して3万円支払ったら、
あなた方がいくら手数料を取って著作権者にはいくら支払われるの?」
と聞いたらあんたの部下はワシにこう答えたぞ!!

「それはお答え出来ません!!」

何故かと言うと、
このようにちゃんと正規に楽曲リストを提出した店の楽曲リストは、
あなた方が絶対に公開しない「モニター店」とやらの楽曲リストと一緒にして、
そしてその「絶対に公開しないリスト」に応じて分配するからという説明である。

つまりこうやってちゃんと提出した店のリストは、
あなた方のブラックボックスに入れられて
あなた方の「絶対に公開しないリスト」に応じて
「絶対に公開しない分配先」に分配されるのだ!!

そりゃワシのところにちゃんと著作権料が入るわけはないわのう!!

だから「ちゃんと文書で説明せい」と言うとる!!
あんたの部下の説明をちゃんと文書に残さないかん!!
だから「密室でうやむやに話すな」と言うとる!!

あんたはいつも
「いち商店主のそんな質問にいちいち答えられるか」
という文書を送りつける。
「そんなことは下っ端にやらせろ」
とばかり部下を派遣する。
それで部下はしどろもどろになって答えられない。

あんたがTOPなんだろ?
いいかげん陽の当たる場所に出て来てちゃんと話したらどうだ?!

いろんな商店主は疑問を持っている。
「この協会はうちが払った金をちゃんと分配するのか?
ちゃんと著作権者にこの金がいくのか?」
と。

ワシだけが「払う側」と「もらう側」の両方の立場となった今となって初めてわかる。
「ちゃんと著作権者には分配されとらんぞ!!」
と。

金が問題ならあんたの口座にとりあえず100万円振り込んで預けとこう。
あんたが責任持って納得出来るシステムを構築しろ!!
そしたら初めてあんた達と契約してやろう。

だって今契約したとしたら、もうあんたは「これで仕事は終わった」とばかり、
もう二度とこんないち商店主の言うことには耳を傾けんじゃろ!!
ただでさえ、「そんな質問に答える気はない!!金払え!!」しか言わん人なのじゃ。

あんたはいつも言う。
「末吉様は当協会の信託者として自信の著作権を行使する一方、
関係する貴店では当協会との利用許諾契約に応じない行為はまことに遺憾だ」
と。

それはつまり
あんたには人の著作権分も払ってあげたじゃろ!
だから誰に支払われるかわからん著作権料も支払え!!

というのと同じじゃないか!!

もう一度言う!!
「陽の当たる場所に出て来てちゃんと全国民に説明しろ!!
俺の6000曲の著作権料をどのようにして誰に支払ったんだ!!」

契約するうんぬんはその先だ!!

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2010年7月21日

JASRAC問題 流れを整理

今日、店にまた書類が届いたらしい。
明日ぐらいにまたそれがワシの手に届くだろうが、
その前に前回のとあるメールを見て考えが大きく整理されたので、
ここに今までの流れを整理しておきたい。

Step1

JASRACから書類が届いてそのずさんな仕事ぶりに激怒
怒って電話をしたが休みだった
電話が通じて怒鳴りつけた
翌日別の部署から電話が来た

と、ここまでワシは単に
「こんなずさんな徴収をしてるから俺のところにちゃんと分配されないんだ!!」
と怒っているわけである。

つまり著作権者として「俺にちゃんと金を払え!!」と言っているのである。

ところが次のステップから大きく話の流れが違って来る。

Step2

JASRAC担当者と初めて会う

ここでこの担当者、
そしてかなり高い地位なんだろうが来てくれた直属の上司の方の態度が非常によく、
そして
「どう言ったらご理解して頂けるんですかねえ・・・」
という非常に話し合いに前向きな態度に情がほだされて、
何とかこの人達の立場も考えてうまく話がまとまるような方向性を模索し始めた。

つまり「金をもらえてない」ということよりも「金を支払う側」に立って
そのシステムについて一生懸命理解してあげようとし始めたので、
そしてその結果、現在に至るまで実は話が大きくよじれてしまっているのだ。

Step3

日刊サイゾーの記事がYAHOOトップニュースに載り、一躍時の人に・・・

と、ここで日刊サイゾーがこの戦いに加わって来たがために話が大きくなり、
またいろんな人の思惑や思いなどを背負うことになってしまい、
結果、話がまた大きくよじれてゆくことになる。

中野(芸名サンプラザ中野くん)なんかは
「末吉ぃ、あのヤクザのみかじめっていう言い方はよくないよ」
などと心配のメールをよこす始末。

このステップからこの問題はワシとJASRACとの当事者間の話ではなくなってくる。

Step4

公開討論会を提議

このままでは話が終始しないと悟ったワシは、マスコミを巻き込んで世論に問おうとする。
この考えの根本はStep1の
「ワシの金をちゃんと支払え」
ということを世間にもっとわからせようとするものであったはずだが、
ここで巻き込まれたいろんな大きな流れと、
あとは担当者に対するいらぬ同情でその根本が見えなくなって来ている。

Step5

日刊サイゾーのマッチポンプが始まる

ここからは「時の人」としてこのブログに書いたことは何でもかんでもニュースになるんだなと実感。
ゆえにますます根本が見えなくなり、人に見られることを意識しての書き込みとなって来る。

Step6

公開討論会へのこだわり

この辺から実は日刊サイゾーは何故かトーンダウンしていて、
結局は人が煽りに煽った大きな渦の中でたったひとりで戦わねばならなくなり、
結局それと同等に大きな流れである公開討論会しか自分としては残されなくなって来た。

Step7

日刊サイゾーから取材を受ける

かなり後になってこのインタビューがネットに流れることになるが、
それが以前ほどセンセーショナルに報道されてはいない。

その原因として考えられるのは、
まあ世間としては「もう飽きた」というのもあるだろうが、
結局そのインタビューに答えてるワシ自身が「面白くない」のだ。

別に人のためにやってることではないので面白いかとかどうでもいいのだが、
相手を擁護しながら中道に立って論理を進めてゆくワシの姿は、
確かに自分で見てもそんなに面白くない。

ワシが天下のJASRACに向かって単身怒りをあらわにしているからこそ面白かったのだ。

まあホント人にウケるためにやってるんじゃないのでこの辺はどうでもいいのだが、
ワシは今、あのメールをもらってから原点に立ち戻って考えるに、
ワシ(大きく言えば著作権料を分配されてない全ての著作権者)は「犠牲者」なのである。

「金払え!!」それがあって初めて話し合いである。
出来ればもう一度インタビューをやり直して欲しいものだ。

Step8

一瞬下火になったと思えたが火に油を注いで墓穴を掘る

よく考えたらJASRACだってこのブログはちゃんとチェックしているのだ。
こんなことを書いたらまた火に油を注ぐようなもんである。

まあでもこのままフェイドアウトするわけにもいかんようになっている。
こちらは振り上げた拳をもう降ろせなくなっているのだから、
あちらが降ろした時に降ろしとくべきだったとも言えるが、
まあワシの性格だとそれはどの道なかったことであろう・・・

Step9:電話攻勢や密室での説得を拒否!書面とブログとの戦いへの移行

まあワシは既にJASRACからの電話に恐怖症になっている。
向こうは給料もらって長電話をしてれば「仕事」だが、
ワシは仕事の合間にそれに付き合わなければならないのだ。

しかもお人好しなことにいつもその担当者のことを心配している。
ワシみたいな人間の担当となってどれだけ社内で辛い目にあってるか、
そのために給料が減らされたら家族は何と言うだろうとか・・・

考えてみれば糞食らえである!!

不毛な電話に追い回されているワシの方が被害者なのである!!

というわけで「電話をかけて来るな、文書で送れ!!」と通達。
最初の書面の公表とそれに対する言い分の公開から始まって、
2回目の文書の公表から公開質問状へ
そして更に上司である人間というMさんという人物から「お前の言い分は聞く耳ない」という文書

この時に気付くべきだった。
この人達はワシ(著作権料をもらってない著作権者)に金を払うつもりはないのだ!!
そんな輩に少しでも同情して自ら話をややこしくしていった自分が情けない。

向こうがその気だったらその気で戦争するべきだったのだ!!

それからまた担当者から電話があった
この人がまた「いい人」なもんだからまた始末に負えない。
きっとその「更に上司」とやらに「お前行って来い」と言われて一生懸命任務を遂行しているのだ。

ワシはその時に言った。
「お前の上司のMさんっつうのは何なんじゃ!!」
と・・・
「そいつの口座番号教えろ!!今すぐ金をそいつに送りつけてやる!!そいつが責任持ってちゃんと分配しろ!!」
と・・・

本社に乗り込んで札束叩き付けてやるとかどんどん話がややこしくなっているが、
次のメールでやっと根本が再び見えて来た。

ワシが怒っているのは「著作権者にちゃんと分配してない!!」ということなのだ!!

このメールをもらっていろいろ考えた
ワシはまだいい!!
ワシは「自分はもらってない!!」と断言出来るから怒っている。
しかし一般商店主はそれを知る術もないから
「権利者へ本当に分配されているのでしょうか?
親しいミュージシャン(JASRACへ楽曲を管理委託している方)にお尋ねください」
などと悲しい戦いを強いられている。

かと思えば権力の上にあぐらをかいて
「法律だ!四の五の言わんと払わんかい!!」
と言うMさんのような人がいる。

まあ「どっちが好きか」ということである。
仮にもロックを志す人間としてワシは常に弱者の味方である。

そういう意味ではサラリーマンとしてアホな上司から命令されて一生懸命働いている担当者も弱者である。

しかし話の根本に戻ろう!!

ワシは確かにJASRACから多額の印税を受け取った。
それは同様に支払われてない弱者のお金もたくさん入っていたのだろう。
しかしワシは200曲近くJASRACに楽曲を登録しているが、
そのほとんどの楽曲の演奏印税は同様に他の人に払われてるのである。

これは現実なのである!!

だから「もらってない人間」としてワシが声を荒げれば、
その「もらってないこと」すらもわからない商店主は安堵するのだ。

今日送られて来た書類は明日ワシの元に届く。
まあきっと「著作権料を払え」という趣旨であることは間違いない。

しかしいろんな商店主が常に疑問を持っている。
「その爪に灯をともすような思いをして支払った金」
が本当に著作権者に支払われているのか、と。
本当に支払われているのなら誰も文句を言わない。
高いか安いかの議論はあるが、「支払いたい」という気持ちに曇りはない。

しかしワシは現実にもらってない!!

だからどんなことを言われようがまずそれをクリアにすることだと思う。
それが最初からワシが思っていたことであり、
この騒動の「根本」であるのだから。

JASRACさん、
あなた方は正当な著作権者に今まで正当に分配してこなかったのです。
「払え!」というならまずそれをクリアにすべきです。
新聞に企業イメージ広告出すぐらいならまず謝罪広告を出せ!!

それから話し合いである。
そうじゃなきゃ誰も心からあんたらに金を払わんぞ!!

Posted by ファンキー末吉 at:23:23 | 固定リンク

2010年6月20日

メールを読んで思うこと

ワシの場合は特殊である。
自分が自分の曲をライブハウスで演奏した著作権料をもらってないのに、
JASRACは「著作権料を支払え」と言うのだから
「そりゃ何じゃ!!」
と怒り心頭なわけじゃが、
文面にある「全国音楽利用者協議会」のリンクを見てワシは切なくなった。

権利者へ本当に分配されているのでしょうか?
親しいミュージシャン(JASRACへ楽曲を管理委託している方)にお尋ねください。
CD売上分でなく、コンサート等での使用料として受け取っているでしょうか?

そうか・・・普通の商店主って、店を潰すことをも覚悟して支払ったその金が、
本当に著作権者に支払われているかを確かめる術がないのね・・・

ワシは胸を張って言おう!!

ワシのところには来とらんぞ!!

その他いろんなミュージシャンもワシに言う。

「そうかぁ・・・だから僕のところに入ってこないのね・・・」

音楽家だって怖いのだ。
「JASRACに逆らったらもらう印税がいきなり来なくなったりする」
という都市伝説があるからだ。

ワシも実際この騒動が起こってからいきなり印税の額のゼロがひとつ減った。
しかし人のいいワシはそれは「偶然だ」と思っている。
「いくらJASRACでもそこまではせんじゃろう」という「信用」である。
(印税はコンスタントに入り続けるものではないからね)

ワシは印税収入を受け取る者として、JASRACの仕事には敬意を払っている。
しかしこうして一般の商店主からしてみたらその「信用」がない。
自らが国家機関であるかのような高圧的な態度で「払え」と言われたって、
そりゃ無理じゃろう・・・

だからここにある
「JASRACが徴収した使用料の分配など情報開示を求めています」
という趣旨には大賛成である。

「JASRACが徴収した多額の金は実は自民党の政治家と天下りの役員に回っている」
という都市伝説がある。
それが本当かウソかを確かめる術は今の私たちにはないのだ。

「そんなことがあるはずないじゃないですか」
と言いながら
「あんた達の商売は著作権を侵害している」
と一方的に高飛車に言うのはまるで「話し合い」をしようという態度ではないと思う。

全ての商売は信用と信用で成り立っている。
人様のお金を預かって、それをどう使ったの領収書も出さないような、
そんな商売が成り立っているところがおかしいと、
商売の素人であるワシでさえそう思う。

このようないち商店主の話はワシはどんどん聞いてゆきたいと思う。
ワシの力で法律を変えることは出来ないし、
JASRACの金の使い方に査察を入れることも出来ない。
ワシの出来ることと言ったらこのように問題を面白可笑しく大きくしていって、
世間の人にそれを知らしめることだけなのだ。

事例を読むに、いち商店主がひとつの大きな機関と争って、
たったひとりの力で自分の納得した結果を得られることはまずない。
いろんな疑問を腹に持ちながら、誰に支払われるのかわからない金を、
経営を圧迫しながらしぶしぶ支払っているのが現状なのだろう。

そんな事例を彼らが長年の間こうやって求めて来たのが切ない・・・

彼らはそれをみんなに伝えたいのだ。
広くそれをみんなに知ってもらいたいのだ。

しかしその術がない。
結局は2006年からこの活動は尻つぼみになり、
昔から変わらず個人個人が大きなストレスを溜めながら
「個人」対「役人然とした会社員」との大きな戦いをやって来ているのか・・・

頭が下がります。

幸いこのブログはそれはたくさんの人が見てくれている。
その中にはライブハウスの関係者もたくさんいるだろう。
みなさん、どうですか?
2006年から尻つぼみになったこの活動をもう一度復興してみませんか?

別にJASRACと既に契約している店でもいいのです。
200店集まればJASRACに情報開示を正式に要求することが出来ます。
今払っている金がどのように使われているかを知るだけでも価値はあるでしょ?!

うちの店は責任者がワシではないのでここで法律上のオーナーに要求しよう。
「勝山さん(実名や!)、四の五の言わんととりあえずここにメールしなはれ!!
こういう人達を助けてあげなはれ!!」

一般商店主と違って、
ワシは(幸か不幸か)その「個人」の戦いをみなさんが見てもらえる立場にある。
話が大きくなったんだからJASRACとて「じゃあファンキーさんはいいです」とは言えない。
ここからどのような方法で一般商店主を追い込んでゆくのか、
そのサンプルとしてワシは相変わらずそれをブログに全てUPしてゆきたいと思う。

要は商店主さんがみんな納得してお金払えばいいのよ!!

私に関してはJASRACさん、
まずは消えたX.Y.Z.→Aの過去6000曲の演奏印税がどこに支払われたのかを明確にすることからじゃないですか?
私が自分の著作権物を演奏した著作権料をちゃんともらえてさえいるならば、
全ての商店主は何のわだかまりもなくあなた方に著作権料を支払うと思いますよ!!

Posted by ファンキー末吉 at:06:32 | 固定リンク

とあるライブハウスからメールが来た

ブログ拝見しました。
共感するとともに とても力強く感じました。

同じような体験をされているかたがジャスラックと対等に前向きに交渉すべく
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~sphere/kyogi-syui.html
の団体を募りましたが 200店に届かず、今現在も各個人での対応に留まっています。

わたしの店は15名で満席、しかも平均5人しかお客さんが来ませんので
包括料金、過去遡及分支払契約を結ぶということは閉店を覚悟するほかありませんが、
なんとか演奏者の生活や音楽への真摯な気持ちを応援したく、
少しづつですがお客さんが入ったときに利用料をストックしています
(ジャスラックの請求額には程遠いですが。。)
文化庁に陳情書も出しましたが無しのつぶてです。

利用料算定の矛盾点、問題点を明確にするために
ジャスラックへ演奏楽曲リストを提出し、サンプル月の統計を作ったところ、
収入の12%が楽曲利用料になることがわかりました。
この平均12%の利用料は ジャスラック管理楽曲外のオリジナル、
またはPD作品を演奏したおよそ45%のライブにも12%の利用料がかかるということで
す。
注:テレビラジオ等は 収入の1,5%が利用料なので8倍の利用料請求になります。
追:過去遡及分10年分も この利用料算出でみなし加算される。


■音楽家の労働条件の過酷さは平均賃金が8880円
(トリオの場合は1/3が1人分)ほぼ交通費で消えてしまいます。
彼らの生活を守れません。

■演奏楽曲は演奏者自身がレパートリーの中から選択するので、
店、客には選曲の自由がありません。
利用料は使った人、または利用したことで得た利益へ請求されるものではないでしょうか?
過去遡及分も合わせ、収入をまったく考慮せず包括料金請求では支払いたくても支払えません。

■オリジナル、またはPD作品を演奏したおよそ45%のライブ演奏者も支払うことになる包括料金での請求は音楽文化を疲弊させます。
ジャスラックに登録していない彼らにも著作権はあるはずなのに理不尽な話です。。
また演奏家たちがよい音楽を後世に伝える文化の担い手であることをまったく考慮されていません。

■包括料金は著作権者の特定ができないので 
著作権者への還元が明確に行なわれないルールです。

無名時代の音楽家を育て地域に根ざした音楽文化を支えているのは
小さなライブハウスだと自負しております。
ジャスラックが、本来の目的である音楽の振興と発展、公益を守ることに立ち戻り、
音楽家が育つ土壌を壊すようなルールはすぐに改正し、
利用者が安心、納得できる利用料算定で著作権者への明瞭な還元に務めるよう願わずにいられません。

Posted by ファンキー末吉 at:06:24 | 固定リンク

2010年6月 8日

そうそう、JASRAC

ブログを読んでワシのスケジュールを把握しているのか、
今回はちゃんと休演日に電話が来た。

「電話とか密室での話はやめてくれ!!」
と宣言してから文書で送りつけて来るばっかなので
担当者の声を聞くのは非常に久しぶりである。

「久しぶりですねえ。
じゃあブログに書いた通り19日っつうことでいかがです?」
和やかに話してみる。

「いえ・・・土日はちょっと・・・」

今までのこんな不毛な話をお金をもらいながらやっている人はまだよい!!
ワシは基本的に自分の休みの日に無駄な時間を使わねばならないのに、
この人達は会社が休みだったら出て行くのも無理なのか・・・(涙)・・・

その上に一言、
「お時間がありましたらJASRACの方に来て頂けませんか?」

そこまで言うか!!!(号泣)

ほなカメラ回しながら
金持って行ってカウンターに叩き付けるところから配信したる!!
・・・と思ったらやはり「カメラは困ります」とのこと。
ついでに言うと、お客さんを入れるのも困るとのこと。

もっとついでに言うと・・・
「平日ならお伺い出来ますが、
夜はもう勤務時間が終わってますので困ります」
とのこと・・・(爆泣)!!!

無理です!!もう!!(涙)
話し合いをするというか、人の話を聞くというか、
基本的に相手に合わすということをせんのね、この人達・・・

まあこの担当者が悪いのではない。
電話でもはっきり言ったが、この人と、
あの日一緒に来たこの人の上司のおふたりはワシは非常に好きである。

むしろワシがわけのわからんことを言うので
上司にいじめられたりせんかいつも心配している。

ついでに言うと毎回わけのわからん文書を送りつけて来るこの更に上司は
会ったことはないが非常に嫌いである。

まあ企業なんじゃからワシが好きか嫌いかはまるで関係ないじゃろうが、
「それは出来ません」
だけを一方的に言うならそりゃワシも「それは出来ません」と言うしかないわのう・・・

それではひとつ!!

JASRAC様
私の目的は著作権料をゴネて支払わないようにしようというのではない。
あなた方を陽の当たる場所に引っ張り出したいだけなのです。
ですから私はあなた方との話し合いは必ず第三者を、
出来ればより多くの人間を立ち会わせ、
その模様をビデオで撮って公開すると同時にUstreamで同時配信します!!
行くなら行く、来るなら来るで必ずカメラが入りますのでご了承下さい!!

今度は電話かかって来たらその模様を配信しちゃる!!

Posted by ファンキー末吉 at:03:09 | 固定リンク

2010年6月 3日

日刊サイゾー

もとはと言えばこの騒ぎを大きくしたのは「日刊サイゾー」というサイトである。
このサイトを元にいろんなインターネット関連のニュースが書かれているために、
前回のJASRAC問題もMixiのトップニュースに載り、Yahooのトップニュースにも載った。

迷惑千万な話である・・・

しかし少なからずワシを誹謗している立場のサイトではないし、
まあ話してみればそう悪い人達ではなさそうなので取材は受けた

ところがその取材がUPされるわけでもなく、
そのままなしのつぶてであるのでワシは思った。
「きっと上からの圧力で潰されてしまったのだな」、と・・・。

そこでものはついでとメールを書いてみた。
「上から潰されたんですか?」、と・・・

答えは・・・「ずーっとJASRACからの返答待ちなんですよ」、と・・・

うーむ・・・それでは取材する側からは動きようがないわのう・・・
そこでワシはこう言ってみた。

「今回の私の今回の申し出をJASRACが断ったとしたら、
JASRACがもしこう言うならば!!(言うならば!!)
お話しには行きたいが、客を入れたりネット中継されるのは勘弁してくれ、
と言うならば!!(言うならば!!)
そしたらワシはJASRACに出向いて行こう!!
来てくれないならワシから出向いて行くしかない!!
ワシは著作権料を支払いたいのだ!!
ちゃんと分配してくれるならすぐにでも支払いたいのだ!!
ちゃんと分配はしないがすぐに支払えと文書で言うならば!!
(言うならば!!)
ワシはその金を持って行って叩き付けてこう言おう!!
この金をちゃんと正当に分配しろ、と。
但しその時には日刊サイゾーさんが一部始終アポなし取材でカメラを回してますよ」

日刊サイゾーさん、
「アポなし取材......正直、わくわくしてきました笑(不謹慎ですみません。。」
とのことである。

日刊サイゾーさん、もともとはあなた方が話を大きくしたんです。
責任取ってこの騒動を最後まで取材しなさい!!

あとはJASRACの返答待ちである。
個人的には店に来てもらえる方がありがたい・・・忙しいのじゃ・・・ワシ・・・

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2010年6月 1日

困ったもんじゃのう・・・

こんな書類が送られて来ましたがな・・・

Jasrac20100601.jpg

「お前の話には聞く耳持たん!!」というわけか?・・・

こちらは「密室で話すのはごめんだ!!」と言ってるのに対し、
「公開の場で議論するつもりはない!!」と言うのなら、
こりゃもう「話し合い」にはならんわのう・・・

心なしか(いや見た通り)どんどん文章も高圧的になって来るし・・・


しゃーない!!じゃあ店にいらして下さい!!
お店でお話を伺いましょう!!

舞台の休演日である6月19日の土曜日夜7時半というのはどうですか?

ただし、営業中の時間なのでお客さんがいることはご了承下さい。
まさか他の人には聞かれたくないから客は帰してくれとは言いませんよね?

この日は6時半から漫画本の本棚作りをやろうと思いますので、
有志の方がたくさん手伝いに来てくれます。
7時半には終わって飲みに入ると思いますので、
この日は私は終電までお付き合い致します。
お客さんもきっとお付き合い下さるでしょう。

また、当店は店の様子を配信してますので、
この話し合いの模様が配信で流れる可能性もあります。

まさか部外者に聞かれたくないから配信はやめてくれとか言いませんよね?

私はこの文書に対する正式なご返事を本日6月1日ここにさせて頂きます。
希望日は6月19日土曜日の夜7時半からです。
お客様がいらっしゃること、店の様子を配信していることをご了承下さい。

ご返事をお待ちしております。

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2010年5月 2日

公開質問状

JASRAC担当者さま

下記の文章を受け取り確認致しました。

Jasrac20100501-1.jpg

Jasrac20100501-2.jpg

前回、前々回のお電話で
「密室で話すのではなく開かれたところで全国民の前でお話し願いたい」
旨を再三お伝えしましたが明確な理由なくそれを断られ、

1、私が貴社との話の内容を勝手に公表することはやぶさかではない
2、貴社は公表した私のブログを必ず見ていて、それに関して書面ではお答え出来る
3、上記のことから「話し合いは公開してるも同じでしょ」と発言されている

ことから、今回もこの文書は「同意の元に公開している」と解釈しております。

ただ、文書の送り主が書かれている部分に関しては、
「個人攻撃」にならぬようあえてその部分をカットし、
内容のみをUPさせて頂いております。

お名前を拝見するに、私とお話ししている担当者とは違うようで、
そのためにこれは
「私の質問事項に答えて頂いている内容ではない」
と感じる原因は、会社内の「事情」であると解釈しております。

おそらく「文書を送りつける」担当者と
「電話でお話しする」担当者が違うためでしょうが、
私が「電話でお話しする」担当者とずーっとお話させて頂いてたことは、
「こういう話し合いを密室で行うのではなく、開かれた場で行うことは、
ひいてはそれを見る全ての人に著作権の概念、
そしてたかだか"空気の振動"であるものをあまねく正確に分配することの難しさ
を伝えることであり、それはJASRACのためにもよいことである」
と訴えて来ましたが、
今回の担当者さんにはその意図が伝わっていないか、
もしくは何かの理由でその考えを一方的に無視されているものと思われます。

法律用語を多く使って「わかりにくく」書くことは
このように「文書をつきつける」点においては非常に有効であり、
また一般の商店主に対して威圧を与えるには十分ではありますが、
上記、私が考える「著作権を守るということに対してよきこと」と思われる「話し合い」からは遠いものです。

今回この文書で「わかりにくく」説明された貴社が提言する著作権料の支払い方法は、
「演奏の楽曲リストを提出すればBGMの著作権料は支払わなくてよい」
ということですので、
「著作権を保護している」
ということからはまた遠いものであると私は受け止めております。

もともとこのような「話し合い(?)」に陥っている原因には、
著作権使用者(著作権者も含む)の大多数の人間が、
「JASRACは本当に著作権をちゃんと管理しているのか」
という大きな疑問があるところを、
ネットとかいろんなメディアでこれをマッチポンプのように煽っている部分があります。

「こうだからこうしろ!!」
ではなく、
「もっとちゃんと分配するいい方法はないのか」
ということを著作権使用者と著作権者、
ひいては
「JASRAC以外にその選択権がないこの国の全ての国民」
と一緒に考えてゆくいいチャンスだ!!
と私は思っているのですがその辺をご理解頂けないようです。

「法律だからこうしろ!!」
だけで小さなJazz喫茶やいろんな「文化」を潰して来た貴社の歴史の中で、
密室ではなく少しでも「開けた話し合い」が出来るべく、
「メールでは絶対に説明をしない」とおっしゃるのであるなら、
こうして「送りつけて来た文書を公開する」方法しかなく、
またそれに対しての質問をこの場にこのように公開するしかないということは、
私にとって、またこれを見る全ての人にとって非常にまどろっこしいことではありますがいた仕方ありません。

ここに「公開質問状」としてなるだけ「簡単にわかりやすく」質問点を列挙させて頂きます。

何度も繰り返しますが、
私は「著作権料を支払わない」と言っているのではありません。
「ちゃんと分配してくれ」と言っているのです。

それに対してちゃんと「開かれた答え」を頂かないうちには、
著作権使用者が「納得して」著作権料を支払うことは出来ません。
ひいては現在JASRACが全国民から失っている「信頼」を取り戻す事は出来ないと思っております。

これは貴社が送りつけて来た文書に対する私の正式な「答え」であり、
あえて「担当者に電話」だの「開かれてない形」での返答を致しません。

この質問に対しての答えを、
貴社が指定した来る5月17日までに私に「開かれた形」で頂けることを強く望みます。

またその返答もここで公開しますので、
「著作権の概念を広く国民に浸透させる」意図により、
わかりにくい「引用文」などを使用せず、
その文章を「一般の商店主でも理解出来る」ように噛み砕いて説明して頂ければ幸いです。


公開質問状2010年5月2日分

質問1、
当店が今回貴社が説明している著作権料の支払い方を採択した場合、
演奏者が演奏した楽曲に対してはちゃんと著作権者に著作権料が分配されますが、
BGMで流した音楽に対しては全て著作権フリーとなり、
その著作権者には著作権料が分配されませんね。
YesかNoかでお答え下さい。

質問2、
お電話では「これが当店に一番いい支払い方法だ」とおっしゃってましたが、
本当にこれがベストな徴収方法だとお考えですか?
YesかNoかでお答え下さい。

質問3、
この支払い方法で、
例えば演奏時間5分以内のJASRAC管理楽曲を1日10曲、
30日間毎日演奏した場合の著作権使用料は概算でおいくらになりますか?
数字でお答え下さい。

質問4、
上記はライブが主な店での一般的な楽曲使用数ですが、
「5分以内のJASRAC管理楽曲を週に1回、1曲だけしか演奏せず、
あとはBGMをかけている」
という店が貴社のおっしゃるこの方法を下記のような店が採択した場合、
著作権料は概算でおいくらになりますか?

質問5、
上記のような店の場合も、
他の日にかけているBGMの著作権料は徴収せず、
それを分配することもしませんね。
YesかNoかでお答え下さい。

質問6、
このような徴収方法が貴社は「著作権を保護している」と本当にお考えですか?
YesかNoかでお答え下さい。

質問7、
貴社は当店と同様に「ライブハウス」という形態である「目黒鹿鳴館」では、
JASRAC管理楽曲を10数曲演奏した場合の著作権料を1万円以上徴収していますが、
当店が貴社のおっしゃるこの方法を採択した場合、
その値段よりはるかに安くなるとおっしゃる理由をわかりやすくご説明下さい。

質問8、
これらの方法ではなく、多くの商店が結ぶ(ように仕向けられる?)包括契約の場合、
その徴収した金額をどのように分配したかを著作権使用者に報告する必要はないとお考えですか?
YesかNoかでお答え下さい。

質問9、
その分配の割合を決める「モニター店」はどのように決定するのか、
その決定方法を公表する必要はないとお考えですか?
YesかNoかでお答え下さい。

質問10、
私は過去も現在もかなりの数のライブハウスに出演し、
自分が著作権を保持する楽曲を数多く演奏していますが、
過去にライブハウスが貴社に支払ったであろう著作権料が
実際私の元にちゃんと支払われた記憶がありません。
これは私が出演した全てのライブハウスが「モニター店」ではなかったということでしょうか?
どうお考えですか?わかりやすくご説明下さい。

質問11、
私のところにはX.Y.Z.→Aで演奏した過去数百本の全ての楽曲リストがあります。
それを提出すれば貴社が他の著作権者に支払われたであろう著作権料を、
正当に自分のところにさかのぼって分配してもらうことは可能ですか?
YesかNoかでお答え下さい。

質問12、
上記、いろんな部分で現状の著作権料徴収法はいろんな「穴」があって完璧ではなく、
それを公開しない事により透明性が大きく欠如していると感じますが、
貴社はそうは感じませんか?
YesかNoかでお答え下さい。

質問13、
現状の著作権料徴収法を時代に合わせてもっと変えてゆきたいというお気持ちがおありですか?
YesかNoかでお答え下さい。

質問14、
著作権使用者、著作権保持者から新たな徴収法のアイデアが出た場合、
それを積極的に採用してゆこうというお考えをお持ちですか?
YesかNoかでお答え下さい。

質問15、
私がこのブログで提案した著作権料徴収法は、
現状あなた方が採択している徴収法より劣っているとお考えですか?
YesかNoかでお答え下さい。

質問16、
あらゆる国民からのこのような質問に、
密室ではなく「開かれた場」でちゃんと答えてゆくおつもりがおありですか?
YesかNoかでお答え下さい。


今回の質問は以上です。

貴社がちゃんとこのような「商店主」や「著作権者」からの疑問にちゃんと答えてくれ、
少しでも「著作権が正当に分配されているんだ」という「信頼感」が得られれば、
本当の意味で著作権使用者が「納得して」支払える状況が来ると信じてます。

「空気に値段をつける」ことがどれだけ難しいかを私は中国で日々体感しております。
貴社がちゃんと前向きに私と向き合って「開かれた」話し合いをしてくれるのであれば、
私は貴社が提案する著作見料徴収法が現状で完璧なものでなくても、
貴社を「信用して」契約を締結し、
「著作権者本人に分配するべきである」当店がプールしている著作権料を
すぐにでも「貴社に委託して」分配して頂くつもりが御座います。

誠意ある「開かれた」ご返事をお待ちしております。

Posted by ファンキー末吉 at:05:04 | 固定リンク

2010年3月 3日

今日は日刊サイゾーからの取材を受けた

日刊サイゾーと言えばワシをある日に時の人にしてしまった輩である。

今日はその輩からひとりで取材を受けた。

ちょっと前取材を申し込まれてはいた
が、
ワシからは是非JASRACと対談形式でとお願いしていたのじゃが、
JASRAC側から正式に断られたという連絡を受けてすぐ、
実はJASRACはニコ動で別の配信をやってたらしい。

タイミングよすぎるやん!!

その中でワシへの中傷
(ファンキー末吉はただゴネてるだけでJASRAC会員でもないから聞くつもりもない)
みたいなことを言ってたとワシにいろんな人がメールをくれるが、
ワシ自身見ていないなのだからよくわからんが、
ワシはJASRACの担当者に
「あんたは会員なんだから自分の曲を演奏しても絶対に著作権料を支払うべきだ」
と言われたぞ・・・(涙)

それも自分のところに戻って来ないのに・・・(号泣)

まあこの辺になってみればもういろんなことが「都市伝説」である。
人から聞いた話をそう鵜呑みにも出来ん。

実際はどうやったんやろ・・・

ま、日刊サイゾーさんは昨日の取材をそのままJASRACに持って行ってその答えをまた取材するらしい。
記事になった時にわかるか・・・

Posted by ファンキー末吉 at:03:17 | 固定リンク

2010年2月21日

JASRAC担当者さま

JASRAC担当者さま

貴殿からお送り頂いた下記の書類を受け取りました。
(1枚目はここにはUPしておりません)

JASRAC.jpg

当店は何度も申し上げている通り、
「著作権料を支払いたくない」
と申しているわけではありません。
「正当に分配してくれ」
と申しているだけです。

既にそれ用の口座の中に毎月支払うべきであろう額をプールしていっております。
これは帳簿に上がってくることですので時期が来たらそれを公開することも出来ます。
また楽曲リストも出演者に毎回書いてもらっているので、
どの著作権者の楽曲を使用したかも非常に明確です。

貴社はそれをさかのぼって徴収することが出来るわけですので、
分配がちゃんとなされると判断された時に喜んでお支払いしたいということを前提でお話しさせて頂きたいと思います。

まず、「1」の包括契約の場合、
そちら様のお話では支払った著作権料を誰に分配したのかを知らせる義務もなく、
どこの店の楽曲リストをサンプリングして集計したかを知らせる義務もなく、
その集計を公表する義務もないという非常に暴力的なやり方に大きな憤りを感じます。

今までこのようなやり方で巨額な著作権料を闇に消えさせていたこと、
そしてそのやり方を変えようという意思のないことに大きな憤りを感じます。

「2」、「3」のやり方については非常にクリアであり、
正当な著作権者に分配されるものだ(これもその分配結果を支払った人間に報告することは出来ないとおっしゃるので「信じる」しかないですが)と思います。

ただ、私どもに「著作権料を支払え」と書類が送られて来た時に、
このような徴収法があることは全然知らせることもなく、
いやがおうなしに「1」の契約書と説明文だけを送りつけて来たところを見ると、
今まで著作権料を徴収している莫大な数の店舗に
「2」、「3」のやり方を説明したことはないと考えられます。

ほぼ全ての店舗はその選択肢がなく、
いやがおうなしに「1」のやり方を採択させられていた、
つまり絶対に公開しないブラックボックスにお金を入れなければならないように仕向けられていたということにまた憤りを感じます。

また私個人としましては、
コンサート等でこの「2」、「3」のやり方で支払うべく楽曲リストを書いた経験もありますので知っておりますが、
このやり方での額は法外に高いもので、
1曲数千円の金額を小さな店舗での売り上げで支払うことは実質不可能なことです。

ライブハウス等では「1」の契約を行っているところがほとんどですので、
出演者が楽曲リストを提出する必要はありませんが、
そうでない場合、1ステージで数万円、
もしBGMも含めて毎日の著作権使用料をこのやり方で支払った場合、
各店舗が支払わねばならない著作権料は月額数十万、
下手をしたら100万円を上回ります。

「正しく分配して欲しいなら百万円支払いなさい!
ブラックボックスに入れるなら数万円でいいよ」
というやり方はどういうことなのでしょう。

私は今まで貴社が行って来た非常に不透明なやり方を改善して頂けるよう強く望み、
ここでひとつのやり方を提言したいと思います。

まず、著作権料は貴社が定めた「1」のやり方で算定し、
その額を楽曲リストと共に提出し、
貴社が規定のパーセンテージを取った後、正当な著作権者に分配して下さい。

金額が少なく、楽曲数が多いので、
従来「2」、「3」のやり方で徴収する場合の手数料より高くして頂いてしかるべきだと思います。

また、出来ればその支払った著作権者名と額を、
領収書は難しいにしても明細書をお送り頂きたく思います。

貴社はいつも「それは個人情報だからお知らせすることは出来ない」とおっしゃいますが、
これは著作権者の全収入を知らせろと言ってるのではありません。
自分の支払った額のうちいくらが誰に支払われたかを知らせることは個人情報を保護することとは関係ないと思います。

例えば通常の商取引の中で、支払った金額で領収書をもらうと、
その金額を受け取った人の個人情報保護に反することだとお考えですか?

著作権使用者がお金を支払うのは「あなた方に」ではなく、「著作権者に」なのです。

店舗が払った(例えば)3万円が、(例えば)マイケルジャクソンに2万円、
X.Y.Z.→Aに5円分配しましたよ、という明細を見せることが、
手数料を取ってお金を徴収、分配する商売では当たり前のことだと思います。

またこの明細書は楽曲リストを貴社のパソコンに打ち込んだ時点ですぐに出力出来るものであり、
そのシステムを構築することに大きな手間と費用がかかるとは考えにくいです。

また、全ての店舗が楽曲リストを提出するとも限りませんので、
ちゃんと楽曲リストを提出した店舗は「著作権に対する意識が高い」ということですので、
この方法でちゃんと明細書を出して分配する、
そして楽曲リストを提出しない店舗は「著作権に対する意識が低い」ということですので、
そのお金はあなた方の現状の「ブラックボックス」に入れられても仕方ないと考えるしかないでしょう。
(本当はそれもちゃんと公開して頂きたいのですが)

さらには
「正しく支払えば高く取る、ブラックボックスでよければ安くていいよ」
ではなく、
「正しく支払った(楽曲リストをちゃんと提出した)店舗はお安くします。
提出しない店舗の人は値段を高くしますのでみなさんちゃんと楽曲リストを提出して下さい」
というやり方が出来れば、支払う側の著作権に対する意識も高くなると思います。

法律は時代と共に変わります。
実際貴社の徴収システムも、デジタル音源が発売された時、
また、レンタルCDの店舗が現れた時、
そしてデータ配信が始まった時、
とめまぐるしく変わって来たはずです。

なのにこの「1」のようなやり方だけをかたくなに守り続けてゆくというのは何か他に原因があるのではとかんぐられても仕方がないと思います。

現状のこのシステムもそのうち時代に合わせて変わってゆくと信じておりますので、
当店がプールしている著作権料は、
そちらの新しいシステムが出来上がった時点でお支払いさせて頂きたいと思います。

貴社はそれをさかのぼって徴収出来るのです。
しかしそのシステムが出来ないうちに支払った著作権料は、
著作権者はさかのぼって請求出来ないと貴社から説明を受けておりますので、
現状でこれをお支払いすることは著作権者にとってよくないと考えます。

またこのことは、
より多くの著作権使用者、そして著作権者にも知ってもらいたいと考えておりますので、
先日
「密室でお話はしたくない、ネット配信等、全国民の前でお話を伺いたい」
とお伝えしました。
日刊サイゾー紙からは正式に取材依頼をしたと聞いておりますが、
貴社はやはり「密室で話す」ことを選択なされたことを残念に思います。

今後も電話ではなく、密室でもなく、
公の場でお互い話し合いを持って頂けることを強く望みます。

敬具

Posted by ファンキー末吉 at:15:20 | 固定リンク

2010年2月20日

JASRACから手打ち?

前回取材以来が来て、
「それならJASRACと対談に」とお願いしていた日刊サイゾーからメールが来た。

> JASRAC公開討論の件ですが、昨晩、JASRACより正式に
> 「お断り」の連絡をいただきました。
>
> 何か、JASRACの方からファンキーさまの方にお手紙を送ったので、
> それで手打ち(?)にしたいようなことをおっしゃっていましたが、
> 届いておりますでしょうか。

ようわからんぞ・・・

JASRACはワシに「著作権料を払え」と言ってるだけで、
ワシが「その分配方法は何じゃ!!」と喧嘩をふっかけたわけだから、
ワシの方から「手打ちにする」というのならまだわかるが、
「手打ちにされる」という覚えはないのじゃが・・・(笑)・・・

まあそのお手紙に何が書かれているかが問題である。
この件についてはに手紙が着くだろうから取りに行って見てみよう・・・

Posted by ファンキー末吉 at:17:46 | 固定リンク

2010年1月16日

日刊サイゾーから取材依頼が・・・

日刊サイゾーと言えば、
今回のJASRACネタを記事にし、それがYahooとかMixiのトップニュースとなり、
ワシを時の人に押し上げた張本人である。

そこから取材依頼が来るということは内容はもうこのJASRAC問題しかあるまい。
ワシは丁重に返事を書いた。

「それならばひとつお願いがあります。
私の言い分ばかりが取りだたされるのはフェアじゃないので、
是非JASRAC側ともコンタクトを取って頂いて、
是非”対談”という形でお願いしたい!!」

日刊サイゾーはそれを呑んでくれてJASRACに取材申し込みを入れると言う。
JASRACさえOKすればワシはその模様をネット中継するぞ!!!

Posted by ファンキー末吉 at:18:05 | 固定リンク

2010年1月 9日

公開討論会への道その1

電話というものはかかって来ない時は何日もかかって来ないくせに、
かかって来る時は大体にして忙しい時である。

昨日も朝から子守りをしながら米川英之くんのコピーをしていたところに電話が鳴った。
11日のクラブエイジアでの和佐田のイベントではバックを務めさせて頂くのじゃ。

難解な8分の9拍子とも取れる3拍子のフレーズをコピーしていた時電話はなった。
「もしもしJASRACですが・・・」

もうめんどくさいのでワシは開口一番にこう言った。
「ブログ読んでくれましたか?
もうこのまま密室で話してても埒があきませんよ。
書いてある通り、ネットなりで公開討論会をしましょうよ」

ところが「公開」となると話が全然違うと言って担当者は困惑。
まあ「公開」するとなるとセクションがきっと「広報」かなんかで、
ワシを「説得」するセクションとはまるっきり違う部署なのであろう。

「まあ討論会と言えば語弊がある。
勉強会と言えば社内でも通りがいいのではありませんか?
この機会に著作権の概念をネット上の全ての人と共に勉強させて頂きましょう」

ワシの考えは突飛か?
そんなにびっくりされることではないと思うが・・・

「いや、私どもはまだ末吉さんに説明出来てない部分があるので
是非お時間を取って頂いて・・・」
といつもの内容で来るのでワシは冷静に次のように説明する。

「またどこかの密室で延々と説明を聞く。
ワシがそれをブログにアップする。
誰かがまたそれをネット記事に載せる。
またJASRACへの非難が集中する。
JASRACはまた何千万かけて新聞の一面広告を出す。
これって大きな無駄なんじゃないですか?」

そもそもワシも自分だけの言い分が一人歩きして
「ブログvs新聞の一面広告」というのはフェアじゃないと思う。
何千万かけて打つ一面広告が強くて独り言のようなブログが弱いという意味ではない。
現状ではそのブログの方が
何千万かけて打った一面広告より影響力があるんだからもったいないではないか!!

こんな一方的なワシの話だけをネットに載せるんではなく、
JASRACの正当な言い分をちゃんと皆様にお伝えする場として、
私はこの「公開勉強会」というのはJASRACにとってもいい場だと思うのです!!

まあしかし「部署が違う」というのはサラリーマンにとってはどうしようもない。
それをこの場で決定出来る権限がないのだから・・・
「何とかもう一度お時間を作って頂いて・・・」
の一点張りである。
まあそのセクションの担当者だったらそれ以外の「仕事」はないのだから仕方ない。

「無駄ですよ。
どうせそこで話したことは私はまたブログに書くんですから。
そしたらまた誰かがそれをネットニュースに載せるんですから。
まあおいしいブログネタを毎月与えてくれると言うのなら、
私も割り切って毎月スケジュール決めてお付き合いします!」

JASRACとしても社員に高い給料払って
毎月ワシにブログネタを提供する仕事をさせるっつうのも辛かろう・・・

「ご説明したいことがあったらそれを文書で下さい。
私はそれをそのままネットに公表します!!」

そうそう、それが一番フェアーである。
それでこそ全国民に著作権の概念を勉強させるいいチャンスではないか!!

しかしまあ大会社である。
商店主に説明をする部署の人間が、
JASRACを背負って説明文を全国民に公表することも出来んじゃろう・・・
ワシがイジメてるわけではないが、実に気の毒ではある。

「パパに電話して来た担当者ってほんとに不幸だと思う・・・」
と嫁。
まさかワシがこんな人間だとは夢にも思ってなかったのだ。

でもワシはワシなりに解決策を用意している。
楽曲リストを全部用意しているのだから、
徴収した3万円をそのリストに従って手数料を取って分配してくれればそれでいい。
楽曲リストを用意しない商店主は、
まあ言ってみれば著作権分配に関する概念がそれほど強くない、
言い換えれば分配に対してさほど気にしないわけだから、
そのような商店から徴収した著作権料は今まで通りブラックボックスに入れればよい。
ただ、ちゃんと著作権者に分配するべきだと思っている商店主は
ちゃんと楽曲リストを提出して正当な著作権者に分配して欲しいと思っているのだから、
それはそれを受けてそのように分配すればそれでいいのではないか。

しかしワシはわかっている。
そうするためにはシステム、
ひょっとしたら法律さえも変えねばならないこともある。
どの道ここで即答出来る問題ではないのだ。

「考えてみて下さい。
著作権法というのは時代に合わせてどんどん変わって来ている。
また変わっていかねばならない。
いつかはそのようなシステムになる日が来るでしょう。
来ませんか?」

相手の返事を聞く必要はない。
JASRACとしてはそのように時代に合わせて日々努力して変わってゆかねばならない義務がある。
その通り!!いつかはきっと理想の徴収法が確立する日が来るのだ!!

「しかしそれがいつの日になるのかはわかりませんから・・・」

そうでしょ!!
でもあなた方はそれを過去何年に渡ってもさかのぼって徴収することが出来る。
しかし私たちは今その間違った徴収法で別の人に支払った著作権料は、
その正当な著作権者がさかのぼって請求してももらうことは出来ない。
これはあなた方が前回説明したことでしょ。
だったら今払うことは正しい著作権者にとってよくないことなんですよ。
だからうちはそれをずーっとキープしてます。
帳簿をお見せしてもいい。
そのシステムが確立したら喜んでお払いしますよ。
どうせ何年だってさかのぼって請求出来るんだからお宅としては損はないでしょ。

ワシは更にこう言った。
言うならばブラックジョークである。

「どうしてもすぐに徴収したいなら、
どうぞ裁判所から執行命令を出して下さい。
そうなればネットで公開勉強会どころではない。
この事件はテレビやマスコミを巻き込んだもっと大きな事件となりますよ。
ね、今のうちにネットで公開した方がましですよ」

電話を切った担当者。
今頃「広報」の部署と話してくれているのだろうか・・・

次は説明すべき内容を全国民に公開してもよい形での文書にして送りつけてくるか、
もしくは相変わらず延々とワシにブログネタを提供し続けてくれるのか、
もしくは本当に裁判所から執行命令が下るのか・・・

今後のこの騒動・・・予断を許さない・・・

Posted by ファンキー末吉 at:14:49 | 固定リンク

2009年12月10日

げげっ!!またサイトで話題に・・・

「パパ起きてぇ!!また大変なことになってるよぉ!!!」

今日の莫大な譜面を書き終わって爆睡している嫁がワシを叩き起こした。
聞けばまたmixiのニュースでJASRAC問題が話題になっていると言う。
ネタ元はまた「日刊サイゾー」である。

ここがニュースで取り上げると、
連動してmixiやYahooでトップニュースに取り上げられたりする。

ここの人はそんなにワシのブログが好きなんやろか・・・

香港でウンコもらした話とか
あてぶりの仕事で針飛びした話とか、
アホな話を書いている場合ではないではないか!!!

と思いつつ、やっぱアホな話の方が面白いので
日刊サイゾーの人がもうアホ過ぎて見るのもイヤやというネタを探すのであるが・・・

まあそれはおいといて、こうまで話が大きくなって来ると、
JASRACとしても公開討論会やった方が安くつくんじゃないの?
つい最近新聞の一面広告でJASRACが企業広告を出していたのがワシのせいとは言わんが、
ワシに何か言うとワシがブログでおもしろおかしく書いて、
それをいろんな人がニュースとして大きく取り上げて・・・
イメージを挽回しようとまたワシを説得に来る。

ワシを説得に来たってとどのつまりは取れる金は毎月3万がいいところなのである。
失ったイメージを回復するためには新聞の一面広告は何千万もかかる。
公開討論会やった方が安くすむぞ・・・

思うに人はどうしてワシのJASRACネタをこうまで面白がるかと言うと、
潜在意識の中でみんな同じようなことを思っているからである。

人の喧嘩は面白い!!

こうして拒絶し続けていると
(断じてワシは拒絶しているのではない!
ちゃんとお金をプールして楽曲リストも用意して、
払う気まんまんで「さあちゃんと分配しろ」と言っているだけであるが)
最後には裁判所が来て牢獄にでもぶち込まれやしないか・・・
(そういう事件もあったと聞く)
JASRACが怒ってワシへの印税を差し止めたりしないか・・・
(現実いきなりゼロがひとつ減ったがこれとは関係ないと思う)

うん!人ごとではないが十分面白いぞ・・・(涙)・・・

ネット社会のことはよくわからんが、
テレビやラジオでも十分面白いと思う。

求む!メディア関係の人!!
手を挙げてくれたらワシはどこにでも行くぞ!!

Posted by ファンキー末吉 at:10:55 | 固定リンク

2009年12月 4日

JASRACからまた電話が・・・

岡崎トリオスペシャルが終わってまた岡崎はんと朝まで飲んでしまった・・・

二日酔いで子守りなどをしていたらまたJASRACから電話があった。
「またお店の件でお話をしたい」と言うのじゃが、
日本中がこのことに注目されていると思うとどうも及び腰になる。

「今月はほとんど中国なので時間が取れないんです」

これホント!!
明日筋肉少女帯の大阪ライブに行って、明後日そのまま北京である。

しかも明後日北京でリハーサルをやる曲が山のようにメールで届いている。
今晩か最悪明日のライブ終了後に譜面を起こすしかない。

3日間リハーサルをして帰って
二井原実オーティスレディングトリビュートライブなのであるが、
それまでにそのブラスの譜面を14曲書かねばならない。

二井原実オーティスレディングトリビュートが終わったら
そのままとんぼ返りでまた北京でリハーサル。
19日に本番が終わって、20日には続・全中国ドラムクリニックツアーで武漢に行く。

いつ帰って来るんやっけ?・・・

クリスマスまでに戻って来れたっけ?・・・
戻って来れたとしてもどの道年末ではないか・・・

「29日のでのライブの後にしてくれって言えばよかったのよ。
JASRACが休みに入ってるからあっちが困るから」
と人は言うが、
この前会ったJASRACの人は人間がもの凄くよい人だったので
その人を個人的に追い込むのはどうも気が引ける。

「とりあえず来年にまた仕切り直して話しませんか」
と言って丁重に電話は切らせて頂いたが、
切った後もどうも気持ちがヘビーである。

そこで考えた!!
毎回こうして密室で話していても埒があかん!!
「公開討論会」と称してどっかで人を集めてみなさんに聞いてもらえんもんか。
うちの店を提供してもええぞ!!
出来ればそれをネット配信して全国の人に考えてもらいたい。

別にたくさんの人を味方に付けてJASRACをへこまそうとかいうのではない。
「空気に値段をつける」みたいなこの著作権の概念。
この問題をより多い人々に知ってもらうことはJASRACにとってもいいことではあるまいか。

JASRACの人もどうせこのブログを読んでるに違いないのだ。
何とかこのような手段で次の段階に行くことは出来ないもんか?・・・

ラジオでもテレビでもええぞ!!
誰かいいアイデアがある人はJASRACに提言してくれんか・・・

Posted by ファンキー末吉 at:16:22 | 固定リンク

2009年11月15日

ひえ~~

新幹線で二日酔いと戦ってたら、
知ってる人から知らない人からやたらメールが入る。
何事かと思ったら何と!!
ワシのブログのJASRACネタがネットニュースで取り上げられとるらしい。

ヒエ~~
どんどん話が大きくなっていっとるやないの~~

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末吉さんの日記が日刊サイゾーというネットニュースで取り上げられてます。
今現在、mixiニュースのTOPにも表示されており、
250人以上の人、99.99%がファンキー頑張れ!と日記に書いており、
今もどんどんその人数が増えていってます。

日刊サイゾー 「ヤクザのみかじめと同じ」人気ドラマー・ファンキー末吉がJASRACに激怒!
http://www.cyzo.com/2009/11/post_3188.html

mixi
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1021161&media_id=53

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2009年11月 6日

JASRAC再び

知らない電話番号から着信が入ってたので折り返し電話した。
「はい、こちらは日本著作権協会新宿支部ですが」

新宿?・・・うちの担当は立川支部とちゃんか・・・・

「立川支部は新宿支部に統合されました。
つきましては少しお会いしてお話しさせて頂く時間を頂けませんか」

あれからワシもいろいろ調べたが、
「ファンキーさんね、向こうも商売ですから、
同じ働くならファンキーさんみたいなめんどくさい相手じゃなく、
言ったらすぐに契約して金払う相手の方が効率がいいってもんです。
あれだけゴネたんだからもう連絡は来ませんよ」
というのが大体の下馬評だったんで安心していたが、
きっと担当が変わったのだろう。

よし、最初から今までのフルコースでたっぷり説教してやろう。
「私は1時から新大久保のスタジオにおりますのでそこに来て下さい」
ついでに筋肉少女帯のみなさんにも聞いてもらうのじゃ!!

1時にJASRACの人が来た。
見れば二人連れで、ひとりはどう見ても偉い人のように見受けられる。
名刺を渡されてみれば確かに最高責任者に近い人だった。

「ファンキーさんのお考えは立川支部、代々木上原本部から全て伺っています。
今回は何とか納得して頂けるように説明に参りました」

見ればふたりとも非常に人がよさそうな人である。
人間を見かけで判断するのはよくないかも知れないが、
やっぱ「顔」は大事である。
ケンカをするつもりだったので会話を録音しようと思っていたが気をそがれてしまった・・・。

いかんいかん!弁護士に振るにしても一応どんな会話をしたか記録を取っとかねば・・・
「すみません、ちょっと記録を取らせてもらっていいですか?」
承諾を取ってから録音を開始、そして会話を開始する。

基本的には前回電話で話した内容と同じである。
ただ、こうして人のよさそうなオッサンたちに誠心誠意語られると、
何やらワシがゴネていい人達に迷惑をかけてるような気になる。

いかんいかん!あちらはプロなのだ!!
ペースに乗せられてはいかん!!

「代々木上原本社からの回答としては、
モニター店を増やすつもりもない、
楽曲リストの提出を徹底させるつもりもない、
分配されたお金をどこにいくら払ったかを教える義務もない、
とにかく契約して金払えというものでした。
私はその日から毎日出演者に楽曲リストを提出してもらって、
だいたいあなた達が払えという額ぐらいのプール金を始めてます。
つまりいつでも著作権料はお払い出来ます。
ただそれをどこに分配するのかちゃんと説明して下さい」

答えは同じである。
サンプリング方式で、
そこが提出した楽曲届けに従って全てのお金をそのように振り込むというもの。
そして誰にいくら支払ったかは個人情報なのでお知らせするわけにはいかない。
どこがサンプリング対象のモニター店なのかをお知らせするわけにもいかない。
しかしあなたが契約して楽曲リストを提出して頂ければ必ずそれが反映されてあなたの楽曲だったらあなたのところに振り込まれます。
ただしそれがいくらであるかはわかりません。

つまり例えば3万円払ったとして1円もらったとして、
あとの29999円はどこにどのように払われたかを知らせる義務もないというもの。

こんなんで払えるか?・・・

絶対に中身を見せないブラックボックスに金を入れ、
それがどう分配されているかも一切知らせず、
都市伝説のように例えその金が天下りの官僚に流れていたとしてもこちらは知る由もない。

「モニター店のリストを見せろ!」
と言っても
「どの店がモニター店かわかったら
自分のつごうのいいように楽曲リストを操作する恐れがあるから教えられない」
と言う割には
「じゃああなたたちがそれを勝手に操作してどこか特定の人の利益になるようなところに金がいくようにする恐れがあるじゃないか」
というと、
「そんなはずないじゃないですか」
と切り返されてもそんなはずないかぁ?・・・わからんやないかい・・・

ついでに聞いてみたらX.Y.Z.→Aは100本ツアーから始まって、
全ての楽曲リストが手元にある。
もちろんライブハウスが払ったお金は別の店でのリストで分配されているからX.Y.Z.→Aには来ていない。
「楽曲リストを提出したら10年さかのぼって分配がされますか?」
答えは
「それは無理です!!」
なぜならその時期の集計はもう終わっているから。
「でもあなたたちはいろんなお店に何十年もさかのぼって請求してるじゃないですか。
それでいろんなJazz喫茶とかは潰れていったわけでしょ?」
その答えは
「それはさかのぼって入金されたものは今期の入金となるから分配出来るんです」

これって正論?・・・

リハが始まるのでもうこのぐらいにして帰ってもらった。
この不毛なやりとりをずーっと続けるのは意味がなさ過ぎる・・・

「では今日はこの辺で。
納得して頂けるまで何度でも足を運びますから・・・」

げげっ!!ワシはとんでもないものに足を突っ込んでしまったのか?・・・

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2009年9月16日

JASRACから電話が来た

今日は午後からX.Y.Z.→Aのリハーサル。
江川ほーじんや、石井完治や、力石理恵蔵なんかが来て19日のセッションのリハをやるので、
夕べビールを飲んで寝てしまったワシは朝から譜面を書いたり一番忙しい時間に電話が鳴った。

先日かけた立川支部の電話番号は登録してないのに電話機にはJASRACと出る。
これは立川ではなく代々木上原のJASRAC本社からの電話である。
ワシはJASRACの会員なのでこの電話は会員様専用の窓口からかけられているようだ。

電話口の応対を聞いてワシは
「こいつはただものではない」
と直感した。
柔らかい物腰の中に「我々は絶対的な法律の裏付けがあるから」
という並々ならぬ自信がうかがえる。

プロである・・・

著作権料をもらう側の自分と、払う側の店との両方の立場があるので、
それを分かりやすくちゃんと分けてクレームを言う。

まずもらう側、先方の言い分は・・・
「著作権料の分配は包括契約とかいうものがなされており、
ワシら著作権者はそれをサンプリングの統計により支払うことに同意している」
らしい。

同意したか?・・・

この辺は法律の分野になるので素人がプロ相手に論争しても話にならない。
でもそれでは本当の著作権者であるワシに分配されないわけだからクレームを言う。
実際X.Y.Z.→Aの数多くのライブでの著作権料がちゃんと振り込まれたことはない。
そのサンプリングされているモニター店で演奏しない限り分配されるはずがないのだ。

担当者が言うには、
「払う時に楽曲リストを提出すればそのデータは反映される」
らしい。

「著作権料毎月いくら払え」と契約書類を送られて来ただけで、
楽曲リストなんか送りつけられてまへんがな・・・

論点がだんだん「払う側」になるが、
ただ「何平米の店舗でどのぐらい音楽を流すからいくら払え」という書類だけを送りつけておいて、
送られた方がちゃんと楽曲リストを提出するはずがない。

クレームを言うと、
「それはちゃんと契約して頂ければその後に送ります」
と言う。

そんなことは書類には一切書かれとらんぞ!!

「もらう側」としては、
「こんな風にずさんなやり方をしてるから自分のとこにちゃんと分配されないんだ」
と腹が立つが、
「払う側」としては、
「こんな風にどこに振り込んでるのかわからないものを払うのは腹が立つ」
である。

新しい事実を突きつけられるとクレームの矛先が変わるので
プロはその心の隙を突いて論破攻撃を開始する。
こちらもプロ相手に頭をフル回転させながら戦う。

「じゃあ月々2万円払ったとしましょう。
その月は全部オリジナルの演奏で、
実際著作権料が派生する必要のない曲ばかりであったら
その2万円は払い戻して頂けるわけですね」

プロは冷静に答える。
「まだお分かり頂けないようですね・・・」
つまりそのお金は「ライセンス料」であって、
「JASRAC管理の楽曲は自由に使っていい」という料金である。
例えて言うと定期券のようなもので、
定期券はその月、一回も乗らなかったとしても払い戻しはしないでしょ、と。

「そしたら、その月はある著作権者の曲を1曲だけ演奏した。
そしたらその著作権者に2万円ちゃんと支払われるのか?
そんなわけはあるまい!!現実に俺はもらってないじゃないか!!」

プロは勝ち誇ったように言う。
「だから楽曲リストを提出してもらうようにお願いしてるんです。
でもそれが全ての店が提出してもらうのも現実的には難しいですよね」

「提出させろ!!それがお前らの仕事だろ!!」

つまりこういう論法である。
包括契約とやらがあるので、
特定のモニター店でサンプリングした統計で分配することにJASRACとしては法律的な落ち度はない。
それで過去にあまりにもクレームが続出したので、
新しいシステムで楽曲リストを提出してもらうようお願いした。
しかしそれを徹底させるつもりもない。

どだい何万軒あるライブハウス、何十万軒あるJazz喫茶、
そして何百万軒ある音楽を流す飲食店全ての著作権料を
たった200のモニター店のデータで分配するのは無理なのである。

「じゃあうちの店をモニター店にしろ!!」
うちはもう昨日から全ての出演者に楽曲リストを書いてもらっている。

「契約して頂ければモニター店になれるかも知れません」

俺が頭を下げて頼み込むことではない!!
お前らが努力してモニター店をなるだけ増やす努力とかをせんかい!!

結局モニター店を増やす努力もしない、
楽曲リストをもっと多く手に入れる努力もしない、
でも著作権料は支払いなさい、では一体誰が払う?!!

「店が払った著作権料がどこにどのように支払われたか明細を見せろ!!」

当然ながらそんなことは出来ない、
いや、口ぶりは「そんなことをする必要はない」という態度である。

だんだん立場が「払う側」なって論争していたが、
当の担当者とてJASRACを代表してるわけではない。
だんだんめんどくさくなったのか、
「そんな権限は私にはありません」
という発言が多くなって来たので、
「お前なあ、そんなこと言ってたらワシかて店のオーナーじゃない。
払う払わないはもともとワシの裁断じゃないじゃろ!!逃げるな!!」

この人はいい。
このしちめんどくさい電話を1時間以上して給料をもらっているのだ。
ワシは19日の譜面も書かねばならんし、
筋肉少女帯の曲も40曲も覚えねばならん。
めんどくさいのはワシの方じゃぞ!!

しかしこのワシの言葉が結果的に担当者に助け舟を出してしまった。

「お客様、こちらは会員様専用の窓口です。
つまりもらう側に関することをお話しするところです。
お客様が払う権限を持ってない方でしたら払う払わないは話してても無駄ですよね。
その話はオーナー様と立川支部とやって頂くべきものですね」

「俺は払う側として正式にクレームをつけたらあんたが電話かけて来たんじゃろ!!」
「はい、立川支部からお宅様が会員様なのでこちらで対処してくれということになりました」
「払う側が会員かどうかでお前らは言うことが変わるんかい!!」

もうわかった。
もらう側としては、結局ワシの著作権はずーっとこのままワシのところには来ないというわけじゃ!!
払う側としては払った金がどこに振り込まれるのかを報告するつもりもないというわけじゃ!!

あなたが払う側相手の担当者ではないと言うなら、
立川支部の担当者さん、もう一度ワシに連絡して来て、
ちゃんと払う側が納得するように説明して金を受け取ってくれ!

店は昨日から全てのリストを作り、著作権料をプールしていってる。

さあ!!ちゃんと受け取ってちゃんと分配しろ!!

Posted by ファンキー末吉 at:22:04 | 固定リンク

2009年9月15日

JASRACに電話した

弁護士は仕事が非常に丁寧なので話が遅い。
そりゃそうだ、彼が「こうだ」と言ったことは彼が弁護士生命をかけて法律的に「こうだ」ということなので、
法律的な裏付けを取ったり状況を正しく分析したり、いろいろ時間がかかる。

というわけでとりあえず書類に書かれているJASRAC立川支部に電話をしてみる。
封書に書かれている「ご照会番号」を伝えて「担当者」を出してもらう。
若い男性の声である。

「私は著作権者である!!」
冒頭にこうぶちかます。
「お宅と200曲近い楽曲を契約している!!」
とそれに続ける。

「それはそれはありがとう御座います」

なかなか感じのいい青年である。
楽曲を契約してくれることがJASRACの商売の根本だとよくわかっている。
「お客様は神様」なのである。
こんないい青年を奈落の底に突き落とすのは少々気が引けるが、仕方がない。

「あなた方はずーっとこんなずさんな徴収方法をしてたんですね。
そりゃ私たちがライブハウスで自分の曲を演奏しても自分たちのところに支払われるはずがない!!」

青年は少し慌てながら「恐れ入りますが著作権者名をお教え頂けますか」、
これは著作権者名でその人がどんな楽曲をいくつ契約しているか調べることが出来るからである。
なかなかちゃんと仕事をするいい青年である。

めんどくさいからこう言った。
「爆風スランプのファンキー末吉です」
向こうの声色がちょっと変わる。
ついでに一言。

「その他、ラウドネスの人間と筋肉少女帯の人間でこの店をやってます。
つまりあなた方は爆風スランプ、ラウドネス、筋肉少女帯、
そしてそのメンバーがやっている全ての演奏活動において、
過去にさかのぼって全ての著作権料を他の人に分配してたというわけですね!!」

頭のいい青年である。とっておきの一言がとっさに口から出た。

「私、担当の者ではないんです。担当の者は今外出してまして・・・」

担当者をお願いしますと言ってあんたが電話に出たんだからあんたが担当じゃろ・・・
例え担当者が留守で代わりに出たとしても、
それはその担当者に代わる担当者ということではないのか・・・

折り返し担当者から電話しますということで電話番号を教えて電話を切った。

とりあえず本日より、全ての出演者にその日の演奏曲目を書いて提出してもらう。
何も「払わない」と言ってるわけではない。
著作権者に正当に分配されるなら喜んで支払おう。

電話待ちとなるが、今日も筋肉少女帯のリハで、
そこは地下なので電波が届かない。

結論はまだまだ後に引き延ばされそうだ。

Posted by ファンキー末吉 at:11:18 | 固定リンク

2009年9月13日

JASRAC続報

書類が送られて来たJASRAC立川支部に文句を言おうと電話をしたら休みだった。
週休2日でたくさん給料をもらってるんだったら、
土日を返上してでも著作権者にちゃんと分配してもらいたいもんだ。

知り合いのライブハウスにいろいろ聞いてみた。

懇意にしているロックのライブハウスは月々何万円か納めているらしい。
もちろん楽曲リストは提出してないので誰にいくら分配されているかは知らない。

懇意にしているJazzのライブハウスは裁判までいったらしい。
裁判になって結局開店から毎日満席でフルで音楽流していた金額の支払い命令が出て、
払えなくて潰れて行った店の話はよく聞く。

ところがこのライブハウスは勝訴したらしい。
「お前らこの金を誰に分配しとんねん!!」
というわけである。
裁判官も「お前らそりゃいかんやろ」ということになった、と。

聞くところによると、モニターとして契約しているライブハウスが200あって、
JASRACはそこの届け出を見て、そのリストで全ての徴収額を分配しているという。

「そん中にJazzのライブハウスはいくつあんねん!!」
というわけであるが、実はこれがひとつもなかったらしい。

これでは著作権料が正しく分配されるわけがない。
特にJazzクラブなんかは外国の楽曲を演奏することが多いが、
おそらくこれでは1円もその尊敬する外国の著作権者に分配されることはあるまい。

そうなると今まで敗訴して来て泣く泣く何百万も著作権料を払って来た店はどうなるのじゃ?!!

弁護士からのアドバイスを待つ。

Posted by ファンキー末吉 at:06:35 | 固定リンク

2009年9月12日

何だJASRACのこの仕事は?!!

昨日、にJASRACから書類が届いた。
著作者の財産を守るため、著作権料を払いなさいというものだ。

ワシももちろん著作権印税で生活している人間、
のシステムとしてもちゃんと著作権料を納められるようにあれこれ考えてたところである。

まずうちはチャージバック100%バックのシステムなので、
生演奏が派生するチャージは全てミュージシャンにバックされる。
音楽の収入はミュージシャンのものです、
うちは居酒屋として飲食で儲けますというものである。

その飲食の売り上げから著作権料を支払うのも辛いので、
ここはひとつミュージシャンにお願いして、
チャージバックのお金の中から著作権料を支払ってもらおう。

もちろん著作権登録してないオリジナルなどを演奏した場合には、
当然誰の著作権も侵害してないので払わなくてもよい。
ちゃんと演奏する楽曲リストを提出してもらって、
他人の曲を演奏した場合はその曲名を、
オリジナルである場合はちゃんとその旨を申告してもらって、
そしてその曲数に応じてチャージバックの中から少しでも払ってもらえればそれでよい。

BGMは基本的にはX.Y.Z.→Aの楽曲なので、
リストを作ってそれをかけてる時間と一緒に提出すればいい・・・

などと漠然と考えながらJASRACから郵送された書類を開けてみると、
楽曲リストのひな形なんて陰も形も見えず、
ただ「何平米の店舗で月に何時間演奏しているお店は月々いくら払いなさい」
という表とその申告書があるだけである。

こいつらは数十年もこうやって店から著作権料という名目で莫大な金額を徴収して来たのか?!!
これではその店がどんな曲を何回かけたか演奏したか、
何よりもそのお金がどの著作権者に支払われるものなのかがわかるはずがない。

つまり、これでは絶対に著作権者に還元されるはずがない!!

じゃあ今まで徴収して来た莫大な著作権料は一体どこに分配されてたの?・・・
どこか著作権じゃないところに?
もしくはJASRACの中で眠ってる?

そう言えばワシらもライブやる時にJASRACの書類に曲名を書いたことがある。
しかしそれがちゃんと自分たちに戻って来たという記憶はない。

そりゃそうだ。
このシステムだと、
「店のBGMでX.Y.Z.→Aを流しました」
と言って数万円著作権料を支払ったとしても、
JASRACはうちでX.Y.Z.→Aの楽曲をかけたことを知らないのだ。

こんなひどい話があるか?!!

そのくせ払わなければ数十年に渡って遡り、
満席の状態で毎日上演してたとして計算した莫大な著作権料を徴収すると脅す。
実際そうやって裁判で負けて支払ってつぶれたJazz喫茶なども多いと聞く。

でもそのお金どこに分配されてんの?

これではヤクザのみかじめと同じである。
ちゃんと著作権者に分配しろよ!!

ワシは今から弁護士と相談してどうするか決める。

Posted by ファンキー末吉 at:10:25 | 固定リンク