2010年6月2日 12時29分 更新:6月2日 18時54分
国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在した野口聡一飛行士(45)ら日米露の3人が日本時間2日午後0時25分、ロシアのソユーズ宇宙船でカザフスタン中央部の草原に着陸した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると野口さんは元気で、同日夜、カザフスタンの空港から自宅がある米テキサス州ヒューストンに向かう。
野口さんらは同日午前6時前、ISSに残る米露の飛行士3人とともにお別れ式に臨み、ソユーズに乗り込んだ。ソユーズは午前9時4分、ISSを離れ、大気圏突入の直前、3人が乗る帰還モジュールを切り離した。モジュールはパラシュートを開き、予定地点に着地した。
野口さんは昨年12月21日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。今回の宇宙滞在は163日、05年の米スペースシャトルでの飛行と合わせ通算177日となり、若田光一飛行士(46)を抜いて日本人最長となった。
野口さんに続き、古川聡飛行士(46)が11年春、星出彰彦飛行士(41)が12年初夏からそれぞれ約半年間ずつISSに長期滞在する。年内にシャトルが引退するため、今後ISSを訪れる日本人飛行士はソユーズを利用する。【西川拓、モスクワ大前仁】