東京23区 75人熱中症死か
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東京23区 75人熱中症死か

7月28日 19時45分

今月17日の梅雨明け以降、全国で110人が熱中症とみられる症状で死亡したことがわかっていますが、これ以外に、東京23区で、少なくとも75人が熱中症とみられる原因で死亡していたことが、東京都監察医務院の調べで新たにわかりました。

事故死や孤独死などの「不審死」について死因の究明を行っている東京都監察医務院によりますと、今月17日から27日までの11日間に、東京23区で死亡し、死因がわからなかったケースを詳しく調べたところ、現場や遺体の状況から、熱中症が原因だったとみられる人が、少なくとも75人に上っていることがわかりました。ほとんどは、ひとり暮らしの高齢者が自宅で死亡していたということで、室内の温度や体調に目配りしてくれる家族などがおらず、倒れても気づかれないまま死亡したとみられます。東京都内で起きた熱中症については、26日、90歳代の女性1人が病院に搬送されたあと死亡しましたが、今回、明らかになったのは、病院に運ばれる前にすでに死亡していたケースなどで、東京都監察医務院が警察の要請を受けて調べた結果、熱中症が原因だったとみられることが新たにわかったということです。すぐには死因を特定できず解剖を行って調べを続けている遺体もあるということで、熱中症による死者はさらに広がるおそれが出てきました。